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令和6年度装蹄師認定講習会の北海道研修が行われる

  • 2024年07月24日
  • 社台スタリオンステーションでの種牡馬見学
    社台スタリオンステーションでの種牡馬見学
  • 種牡馬の歩様や肢勢に目を光らせた
    種牡馬の歩様や肢勢に目を光らせた
  • イクイノックスと第30期生
    イクイノックスと第30期生

 7月14日から7月20日までの6泊7日の日程で、栃木県宇都宮市にある公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、令和6年度装蹄師認定講習会第30期生の北海道研修を実施した。

 第30期生は、北海道、青森県、千葉県、新潟県、長野県、静岡県、滋賀県、兵庫県、岡山県、島根県、佐賀県出身の18歳から27歳までの16人。16人はJRA日本中央競馬会職員、中央競馬開業装蹄師、地方競馬場の装蹄師、生産地の装蹄師などを志望しているという。

 北海道研修に参加した第30期生は15人。15人は14日に羽田空港から帯広入り。初日は十勝帯広競馬場で競馬場の施設やばんえい競馬を見学した。

 研修2日目は浦河町へ移動しヒダカファームや大北牧場において装削蹄実習。日高管内で生産から育成まで幅広いカテゴリーで活躍する開業装蹄師が講師となり、最前線の装削蹄技術を目の当たりにした。

 3日目は終日、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場で研修。場内の施設を見学したほか、装蹄師や獣医師による実技指導や講義を受講した。

 4日目は新冠町東泊津にあるハシモトファームや新冠ナスノファームでの実習後に新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場へ移動。生産育成技術者研修の研修乗馬を用いての装削蹄実習に励んだ。

 5日目は午前中に新冠町美宇にあるノースヒルズ、日高町清畠にあるノースヒルズ清畠で研修実習。午後からは苫小牧市植苗にある社台ホースクリニック、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションを見学した。社台スタリオンステーションでは徳武英介場長が、新種牡馬のイクイノックス、2歳新種牡馬のサートゥルナーリア、ナダル、エピファネイア、エフフォーリア、オルフェーヴル、キズナ、キタサンブラック、クリソベリル、コントレイル、サトノクラウン、サリオス、スワーヴリチャード、ドレフォン、レイデオロ、ロードカナロアといったトップ種牡馬の戦績や種牡馬成績、血統からくる体型の違い、父仔の共通点、コンフォメーション、歩様、蹄の形や角度、産駒の特徴などを説明した。

 6日目は苫小牧市美沢にあるノーザンファーム空港において装削蹄実習。研修中は分刻みの日程で四六時中、装削蹄技術の研鑽を積んだ。

 公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターは、競走馬や乗用馬などの軽種馬の脚もとを専門的にケアする装蹄師を養成する国内唯一の教育機関。装蹄師認定講習会は公益社団法人日本装削蹄協会が付与する2級認定装蹄師資格の取得を目指す者を対象としたもので、装蹄師になる上で必要な幅広い分野の知識や技術を基礎から学ぶことができる。

 来年4月に開講する令和7年度装蹄師認定講習会第31期生は出願受付中。募集人員は16名以内。講習期間は令和7年4月2日から令和8年2月20日までとなっている。受験資格は令和7年4月1日時点で満18歳以上の者(外国籍の者は、出願手続き申請をする前に要問合せ)。受講願書の請求、問い合わせは公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センター
(〒320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町1829-2
 tel:028-648-0007 http://sosakutei.jrao.ne.jp/まで)