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札幌競馬場で馬場浄め式と馬頭観音祭が行われる

  • 2024年07月23日
  • ウィナーズサークルで執り行われた馬場浄め式
    ウィナーズサークルで執り行われた馬場浄め式
  • パドック横の馬頭観音前で行われた馬頭観音祭
    パドック横の馬頭観音前で行われた馬頭観音祭
  • 7月20日の開幕を待つ札幌競馬場
    7月20日の開幕を待つ札幌競馬場

 7月17日、2024年の札幌競馬開催を目前に控えた札幌市中央区にある札幌競馬場において、馬場浄め式と馬頭観音祭が執り行われた。

 馬場浄め式は人馬の安全と無事の開催を祈る、また、馬頭観音祭は事故や病気で死亡した競走馬を供養する開催前の恒例行事。当日は札幌競馬場の植田嘉奈子場長をはじめとしたJRA日本中央競馬会の職員、一般社団法人札幌馬主協会の岡田牧雄会長、日本騎手クラブの長浜鴻緒騎手のほか、JRAファシリティーズ株式会社札幌事業所、厩務員、競馬セキュリティサービス株式会社札幌営業所、競馬保安協会などの職員が参列した。

 札幌競馬場ウィナーズサークルにおいて行われた馬場浄め式は、札幌市中央区にある三吉神社の佐藤元昭禰宜の神事に従い祝詞奏上や清祓い。参列者は祭壇に玉串を奉奠して人馬の無病息災や札幌競馬開催の成功を祈願した。

 佐藤禰宜は「けがや病気などのいろいろな災いがなく、心身ともにお健やかにお勤めに励まれ、大神様のさらなるお導きのもと、本年の札幌競馬がなにごともなく、そして、にぎにぎしく終えられますことを、心よりご祈念申し上げます。おめでとうございます」とあいさつした。

 馬頭観音祭は札幌競馬場のパドック横にある馬頭観音前で挙行。小樽市花園にある成田山不動院の門屋憲明住職による読経終了後に参列者は焼香した。

 門屋住職は「まもなく夏の札幌がはじまります。今年になって高知競馬場で25歳の騎手が落馬でお亡くなりになりました。また、金沢では厩務員の方が放馬の事故でお亡くなりになられました。そして、また、中央では藤岡康太騎手が落馬事故で若い命を落とされました。競馬は危険の伴う仕事でございます。また、競走馬にいたしましてもレース中に心不全を起こしたり、また、骨折で安楽死など、いろいろございます。この夏の札幌競馬場の競馬が、みなさま方、競走馬含め、無事に開催を終えることができ、また、たくさんのお客様がこの競馬場にいらして、無事に終わることをご祈念申し上げます」とあいさつした。

 植田場長は「人馬の安全が第一。競馬好きの方はもとよりですね、競馬を見たことがない人、馬のことをなにも知らない人にも、ぜひ足を運んでいただいて、馬っていいなあ、競馬っていいなあと楽しんでいただきたいですね」と話した。