馬産地ニュース

八戸"真"市場購買馬がJRA宮崎育成牧場に移動

  • 2024年07月22日
  • ルヴァンスレーヴ産駒のドリームバラード2023
    ルヴァンスレーヴ産駒のドリームバラード2023
  • キセキ産駒のアドマイヤプルート2023
    キセキ産駒のアドマイヤプルート2023
  • 購買馬を確認するJRA職員
    購買馬を確認するJRA職員

 7月12日、JRA日本中央競馬会が八戸"真”市場で購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にあるJRA宮崎育成牧場に移動した。

 JRAは7月2日に青森県三戸郡にある八戸家畜市場にて開催された、青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する1歳市場、八戸"真”市場において、父がルヴァンスレーヴの牡馬になる上場番号3番のドリームバラード2023を5,280,000円(税込)で、キセキのファーストクロップの牝馬になる上場番号26番のアドマイヤプルート2023を6,050,000円(税込)で購買。2頭はJRA育成馬としてJRA宮崎育成牧場で管理されることになった。

 JRA育成馬になった2頭は、JRA日高育成牧場で生産したJRAホームブレッド2頭とともに移動。それぞれの飼養先から積み込まれた2頭は、新潟競馬場で一泊した後、12日早朝に無事JRA宮崎育成牧場に到着したという。

 購買を担当した秋山健太郎JRA馬事部生産育成対策室上席調査役は「毎年40頭近く上場されるのですが、今年は上場頭数が28頭と若干少なくなったのはさみしいと感じたところです。それでも最終的には売却率が75%になりましたし、高くなる馬は一千万円近くまでいきましたので、購買者の注目が高かったよいせりだったとおもいます。せりは今年からオンラインビッドが始まりました。実際にオンラインでの購買はありませんでしたが、下見サイトができてインターネットを通じて早い時期から情報開示を閲覧できるのはメリットとおもいます。そんななか、本年は牡馬1頭、牝馬1頭の合計2頭を購買しました。内訳は北海道の生産馬と東北の生産馬がそれぞれ1頭となりました。ルヴァンスレーヴの産駒はがっちりとした馬体をしていて力強さを感じました。牝馬の方は1歳世代の新種牡馬キセキの産駒ということで、この世代は79頭の産駒がいますが、小ぶりですがともが高いのでまだまだ成長しそうな印象を持っています。2頭についてはすでに宮崎育成牧場に入厩している九州1歳市場で購買した育成馬とともに馴致を始めていきます。ここまでで3頭、平均五百万円程度で購買できています。活況なせりが続いていますので、これからの選抜市場であるセレクトセール、セレクションセールと、われわれにとっては少し買いづらいセールですが、残り約70頭を無事に買い切りたいとおもいます」と話した。