BTCで体験入学会が行われる
7月12日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(草野広実理事長)は、育成技術者養成研修の体験入学会を行った。
この体験入学会は育成調教技術者養成研修の体験により、育成調教技術者の仕事への理解と、進路の参考としてもらうことを目的としたもの。体験入学会は7月12日と8月9日の全2回を予定しており、第1回のこの日は17歳から38歳までの19人が北海道のみならず青森県、宮城県、群馬県、千葉県、神奈川県、東京都、愛知県、富山県、滋賀県、京都府、広島県など全国各地から集まった。
前泊者を含め朝から浦河町にあるうらかわ優駿ビレッジアエルのロビー前に集合した一行は、最初に1,000m屋内直線馬場や1,000m屋内坂路馬場、600m屋内トラック馬場、2,400m坂路芝馬場、40ha坂路グラス馬場、1,600m、1,200m直線砂馬場などがある軽種馬育成調教場を見学。続いて1年間の研修の間に集団生活を送る、あかしあ寮の個室や教室、食堂などを見学した。2023年に移転新築したあかしあ寮は、風呂、トイレ、エアコン付きの完全個室で寮内全室フリーWi-Fiを完備。時代のニーズに合わせプライベートな時間も確保できるようになっている。
あかしあ寮の中ではホースシミュレーターにも騎乗。騎乗を疑似体験した参加者は「あちこちの筋肉が悲鳴を上げている」、「同じ姿勢をキープするのがつらかった」などと額の汗をぬぐいながら感想を語った。
研修馬場では、今年4月に入講した育成調教技術者養成研修第42期生の研修の様子を見学。教官の厳しい指導を受けながら研修乗馬を自在に操る姿を目の当たりにした。案内役を務めた小守智志教官は「研修期間は集団生活を送るので、ふだんからコミュニケーションが大事になります。時間厳守も大切です。教官もサポート、ケアしますので、悩みや辛いことがあったらなんでも相談できる体制を整えています。厳しい指導もしますが、すべて研修生をおもってのことです」などと説明した。
参加者は研修の見学を終えるとあかしあ寮にて第42期生とともに昼食。第42期生は、なぜこの研修を受けようとおもったのか、出身地はどこか、研修中で一番つらかったこと、研修の様子、休み時間の過ごし方、休日はどうしているか、将来の希望などを語り、研修生活の様子を伝えた。
2025年4月に開講する育成調教技術者養成研修の研修生募集案内については公益財団法人軽種馬育成調教センター(https://www.b-t-c.or.jp/)まで。