ひだかうまキッズ探検隊がビッグレッドファームを見学
7月13日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2024」は、新冠町にあるビッグレッドファームを見学した。
ひだかうまキッズ探検隊は、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」取り組み。新ひだか町の小学校に通う3年生から6年生を対象にしており、本年で8年目を迎える。今年3回目となる今回は15人が参加した。
ビッグレッドファームは1974年に岡田繁幸氏が創業。1976年にビッグレッドファームに改名し、1982年に有限会社となった。1988年に真歌トレーニングパークを開場し坂路コースを設置。1999年にビッグレッドファーム明和を開場した。2007年には鉾田トレーニングセンターを開場。2018年にはビッグレッドファーム朝日を開場。現在は新冠町と新ひだか町に6か所、茨城県に1か所の合計7か所に牧場を構え、スタリオン(種牡馬)業務をはじめ、繁殖、育成、調教(トレーニング)と、競走馬のすべての業務を担う総合牧場として数多くのサラブレッドを管理している。
育成馬としてはマイネルマックスが1996年の朝日杯3歳S(G1)を制覇。2006年にはコスモバルクがシンガポール航空国際C(G1)に優勝した。生産馬ではマイネルキッツが2009年の天皇賞(春)(G1)、マイネルネオスが2011年の中山グランドジャンプ(JG1)、ユーバーレーベンが2021年のオークス(G1)、マイネルグロンが中山大障害(JG1)に優勝。数々の名馬を送り出している。
ひだかうまキッズ探検隊一行はこの日、ビッグレッドファーム朝日において、2023年の京王杯2歳S(G2)などを制覇したコラソンビートの母として知られるルシェルドールを見学。その後、ビッグレッドファーム明和へ移動した。
ビッグレッドファーム明和では騎乗運動せずに馬に強い負荷がかけられるトレッドミルを見学。続いて坂路コースでの調教の様子を視察した。坂路コースにはコラソンビートのほか、2021年の新潟記念(G3)などを制覇したマイネルファンロンなどが登坂。全長1,100m、勾配5%という心臓破りのコースを楽々と駆け上がる姿に目を丸くしていた。
調教の見学を終えると、今度は子どもたちが坂路コースに入場し、大人を置き去りにして元気に坂路を駆け上がり、競走馬のトレーニングの大変さを身をもって体験した。
ひだかうまキッズ探検隊は最後にスタリオン厩舎を訪問。今年から種牡馬として供用を開始したダノンザキッド、2012年の皐月賞(G1)、菊花賞(G1)などを制覇して種牡馬としてもユーバーレーベンなど優秀な競走馬を送り出すゴールドシップを目の前で見学した。