馬産地ニュース

ミスターメロディ産駒がJRA初勝利

  • 2024年07月18日
  • JRA初勝利を記録したミスターメロディ
    JRA初勝利を記録したミスターメロディ
  • 現役時代は高松宮記念(G1)などを制覇した
    現役時代は高松宮記念(G1)などを制覇した
  • スキャットダディの後継種牡馬として人気が高い
    スキャットダディの後継種牡馬として人気が高い

 7月7日、第3回小倉競馬4日目第6競走の2歳新馬戦メイクデビュー小倉(芝右1,200m)において、永島まなみ騎手が騎乗した1番人気のスリールミニョンが1分10秒2のタイムで優勝し、ミスターメロディ産駒のJRA初勝利を飾った。

 2024年ファーストクロップサイアーの産駒のJRA初勝利は、シスキン、ナダル、サートゥルナーリア、モズアスコット、タワーオブロンドン、ウインブライト、アドマイヤマーズに次いで8頭目。ミスターメロディにとっては、7頭の出走で延べ8戦目でのうれしい初勝利となった。

 種牡馬としてJRA初勝利を記録したミスターメロディは、父がスキャットダディ、母がトラスティレイディ、母の父がデピュティミニスターという9歳の鹿毛。父のスキャットダディは日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬生活を送ったヨハネスブルグの直子で現役時代は2007年のフロリダダービー(G1)、2006年の米シャンペインS(G1)などを制覇。種牡馬になってからはミスターメロディのほか、2018年にケンタッキーダービー(G1)、ベルモントS(G1)、プリークネスS(G1)など6戦6勝の成績を残したジャスティファイ、2016年のフィーニクスS(G1)、2017年のコモンウェルスC(G1)などを制覇し現在は日本軽種馬協会静内種馬場で供用されるカラヴァッジオをはじめ、芝、ダートを問わず世界中で数多くの活躍馬を送り出した。

 現役時代のミスターメロディは芝、ダート両方の短距離路線で活躍。2017年にダートの2歳新馬戦でデビュー勝ち。2勝目もダートの1,400mだった。芝初挑戦となった2018年のファルコンS(G3)でアサクサゲンキ、モズスーパーフレア、ダノンスマッシュといったスピードスターを退けて重賞初制覇。2019年の高松宮記念(G1)でセイウンコウセイ、ダノンスマッシュ、レッツゴードンキ、モズスーパーフレア、スノードラゴンなどを抑えてG1初制覇を成し遂げた。通算成績は17戦4勝2着3回3着1回。総賞金は272,517,000円になる。

 現役引退後の2021年から新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。スキャットダディの貴重な後継種牡馬として人気は高く、初年度は174頭と交配した。ファーストクロップとなる2歳世代は81頭が血統登録している。

 ミスターメロディ産駒として最初の勝ち馬になったスリールミニョンは、2023年の北海道サマーセールにおいてJRA日本中央競馬会が6,050,000円(税込)で購買し、日高育成牧場で育成調教したJRA育成馬。今年のJRAブリーズアップセールにおいて21,450,000円(税込)で売却されており、今年のJRAブリーズアップセール取引馬のJRA初勝利になった。