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JRA北海道シリーズの函館開催が閉幕

  • 2024年07月18日
  • 函館記念(G3)に優勝したホウオウビスケッツ
    函館記念(G3)に優勝したホウオウビスケッツ
  • 最終日は開門前から多くの競馬ファン、家族連れが集まった
    最終日は開門前から多くの競馬ファン、家族連れが集まった
  • 函館リーディングジョッキーに輝いた横山武史騎手
    函館リーディングジョッキーに輝いた横山武史騎手
  • 誘導馬として最後の雄姿を見せるサイモントルナーレ
    誘導馬として最後の雄姿を見せるサイモントルナーレ

 7月14日、函館市駒場町にある函館競馬場において、6月8日から開催していたJRA北海道シリーズの函館開催が閉幕した。

 本年の函館競馬は1開催12日間の日程で開催。12日間での入場人員は89,897名。前年より6,690名増加した。12日間合計の売得金は94,388,942,300円。対前年比104.5%となった。

 最終日を迎えた14日は北海道の夏らしい晴れやかな天候になったこともあり、8時45分の開門前から多くのファンが来場。第1競走から最終競走までファンファーレが鳴り終わるたびに大きな拍手がわき起こった。

 この日はタレントとして活躍する岡田結実さんが、メイン競走の函館記念(G3)で表彰式プレゼンターを務めたほかトークショーも行われた。岡田さんは「函館競馬場という歴史ある競馬場で、函館開催を締めくくる重賞として名高い『函館記念(G3)』のプレゼンターを務めさせていただき、大変光栄です。国内唯一、海の見える競馬場で気持ちよさそうに駆け抜けるサラブレッド達・騎手の皆様・レースを支えている皆さんの雄姿を目の前で見させていただいて、競馬ファンとしても胸躍る1日となりました。北海道シリーズ・函館競馬開催は本日で終了してしまいますが、次の舞台は札幌となり、ますます盛り上がっていきます。引き続き多くの方々にこの感動をお伝えし、また皆さんとわいわい楽しみながらレースを観戦したいです」とコメント。表彰式後にはファンからの声援にも笑顔で応えていた。

 函館開催のリーディングジョッキーは、13勝をあげた横山武史騎手が獲得。最終競走後のセレモニーで横山武騎手は「去年は函館競馬のリーディングを取ることはできなかったのですが、今年は取ることができてホッとしています。最終週で勝ち星を量産できなかったことについては、応援してくださっている皆様に対して大変申し訳なく思っています。普段から応援してくださっている皆様の見えない力でリーディングが取れたのかなと思いますし、関係者の方々のサポートもありますし、何より一番頑張ってくれている馬のおかげです。改めていつも以上に感謝したいと思います。函館競馬場はデビューしてから毎年参戦させていただいていますけど、すごく過ごしやすい気候でとても好きな競馬場なので、毎年来るのが楽しみです。今年も函館に続き、札幌でも一生懸命頑張って、兄貴と慕っている藤岡佑介さんに札幌リーディングのターフィーを渡していただけるように頑張りたいです」とよろこんだ。

 なお、この函館開催を持って、函館競馬場で長年、誘導馬を務めたサイモントルナーレが誘導馬を引退。最終競走終了後に改めて姿を見せるとファンからねぎらいの言葉がかけられた。今後は新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場において、生産育成技術者研修の研修乗馬として新たなキャリアを始めるという。