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アドマイヤマーズ産駒がJRA初勝利

  • 2024年07月16日
  • JRA初勝利をあげたアドマイヤマーズ
    JRA初勝利をあげたアドマイヤマーズ
  • ダイワメジャーの後継種牡馬として期待は大きい
    ダイワメジャーの後継種牡馬として期待は大きい
  • 現在はシャトル種牡馬としても活躍
    現在はシャトル種牡馬としても活躍

 7月6日、第3回小倉競馬3日目第2競走の2歳未勝利戦(芝・右1,800m)において、坂井瑠星騎手が騎乗した1番人気のジャルディニエが、後続に3馬身半差をつけ1分48秒6のタイムで快勝し、アドマイヤマーズ産駒のJRA初勝利を飾った。

 父の産駒としてJRA初勝利をあげたジャルディニエは、母がヘアキティー、母の父がワイルドキャットヘアという血統の栗毛の牝馬。永山芳大氏の所有馬で栗東の奥村豊厩舎が管理、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、有限会社ノーザンレーシングから上場された2023年のセレクトセール1歳セッションにおいて、36,300,000円(税込)で売却された市場取引馬として有名だ。

 2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、シスキン、ナダル、サートゥルナーリア、モズアスコット、タワーオブロンドン、ウインブライトに次いで7頭目。アドマイヤマーズにとっては、5頭のデビューで延べ6戦目でのうれしい初勝利になった。

 父としてJRA初勝利を記録したアドマイヤマーズは、父がダイワメジャー、母がヴィアメディチ、母の父がメディチアンという8歳の栗毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2017年のセレクトセール1歳市場において、56,160,000円(税込)で取引された市場取引馬として有名だ。

 現役時代のアドマイヤマーズは、父ダイワメジャーと同じようにマイル路線で活躍。2018年6月の中京競馬場でデビューし2歳新馬戦に勝利。続く中京2歳Sオープンも快勝すると、11月のデイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇を飾った。暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)でデビューから無傷の4連勝を達成。3戦3勝でホープフルS(G1)を制覇したサートゥルナーリアを抑え2018年のJRA賞最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得した。3歳時には2019年のNHKマイルC(G1)と香港マイル(G1)を制覇。13戦6勝2着1回3着3回の成績を収めた。

 2021年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションとオーストラリアのアローフィールドスタッドで種牡馬として供用開始。ダイワメジャーの後継として期待は大きく、日本での種牡馬1年目は115頭、2年目は107頭、3年目は129頭に交配した。初年度産駒の血統登録数は62頭になる。

 ジャルディニエの勝利から2時間後には、第2回福島競馬3日目第5競走の2歳新馬戦にて、マーズオデッセイが新馬勝ち。翌7日には第2回福島競馬4日目第6競走の2歳新馬戦でセイウンビッグバンがデビュー勝ちを飾り、一気に3勝を記録した。

 7月8日、9日に苫小牧市にあるノーザンホースパークにて開催されるセレクトセール2024を前にしての3勝の固め打ちに、種牡馬関係者は「産駒数がそれほど多くないなかで勝てないまでも掲示板を確保していましたから、初勝利はそう遠くないだろうとおもっていましたが、初勝利からあれよあれよという間の3勝にはびっくりしましたしうれしいです。セレクトセールにも産駒が上場されるので、どのように評価されるか楽しみになりました」と話した。