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セレクトセール1歳セッションが開催される

  • 2024年07月09日
  • 最高落札価格を記録した「デルフィニアⅡの2023」の落札シーン
    最高落札価格を記録した「デルフィニアⅡの2023」の落札シーン
  • 最高価格「デルフィニアⅡの2023」
    最高価格「デルフィニアⅡの2023」
  • 牝馬の最高価格「アスコルティの2023」
    牝馬の最高価格「アスコルティの2023」
  • 高額3位「コーステッドの2023」
    高額3位「コーステッドの2023」
  • オープニングセレモニー。左から野田氏、藤田氏。
    オープニングセレモニー。左から野田氏、藤田氏。

 日本競走馬協会主催セレクトセール1歳セッションは苫小牧市のノーザンホースパーク特設会場にて7月8日(月)に行われた。

 セールに先立って行われたオープニングセレモニーでは恒例となった金メダル授与式。今回は2022年1歳セッション取引馬で、今春の日本ダービー(G2)を制したダノンデサイルの(株)ダノックスの野田順弘オーナーと、同じく2022年1歳セッション取引馬で、昨年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝ち、今年に入ってからサウジダービー(G3)、UAEダービー(G2)を連勝したフォーエバーヤングの藤田晋オーナーに対して、日本競走馬協会の吉田照哉会長代行から金メダルが贈られた。

 上場頭数は233頭(牡137、牝96)。今年も購買者の購買意欲が強く売却頭数は224頭(牡133、牝91)で売却率は7年連続9割超となる96.1%。総売上額はレコードだった昨年をさらに1,245,200,000円上回る15,946,700,000円となり、前年比8.5Pt増。中間価格は落としたものの、平均価格は4.6pt増の71,190,625円となった。

 1億円以上で取引された馬は前年比7頭増の38頭で、牡馬の平均価格は85,361,654円となった。

 最高価格馬は父キタサンブラック、母デルフィニアⅡの牡駒で、ロデオジャパンに日本の競走馬市場の税込価格としては最高価格を塗り替える649,000,000円で購買された。この馬は、今年4月のスイートピーS3着ベストミーエヴァーの半弟という血統で、半兄リラエンブレムは一昨年秋のノーザンファームミックスセール当歳において79,200,000円で落札されている。

 また、牝馬の最高価格馬は(株)ダノックスによって440,000,000円で購買された父キタサンブラック、母アスコルティの産駒。この馬がセール全体を通しての2位となった。

 これに続いたのは父エピファネイア、母コーステッドの牡駒の429,000,000円。ダノンベルーガの半弟という血統で、(株)ダノックスによって購買された。

 種牡馬別では高額上位10傑の中に4頭の産駒を送り込んだエピファネイアが12頭の産駒で2,218,700,000円。牡馬、牝馬の最高額馬を送り出したキタサンブラックも同じ12頭で1,917,300,000円を売上げ、昨年の当歳セッションで20頭の産駒を売却したコントレイルは8頭で1,094,500,000円。また、初年度産駒が早くもJRAで勝ち上がっているサートゥルナーリアは11頭で1,071,400,000円を記録した。この4頭は上場馬すべてが購買された。

 なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が父シルバーステート、母ロンスの牡駒を8,800,000円で落札した。

 セール終了後、日本競走馬協会の吉田勝己理事から「この結果は驚きでしかないが、昨年より購買登録者数が多く、また新しい方もたくさん参加してくれた。日本産馬が世界で活躍してくれるのが大きいが、色々な意味で競馬が注目されていることも追い風になっていると思う。値段ばかりが注目されるけれども、セール出身馬は国内外で活躍している、今回のセール出身馬の活躍も期待したい」とのコメントがあった。
(注:せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)