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九州1歳市場購買馬がJRA宮崎育成牧場に移動

  • 2024年07月04日
  • タムロウイング2023の落札時
    タムロウイング2023の落札時
  • 5,500,000円(税込)は牝馬の最高価格になった
    5,500,000円(税込)は牝馬の最高価格になった
  • マイクロチップ検査をするJRA職員
    マイクロチップ検査をするJRA職員

 6月25日、九州1歳市場においてJRA日本中央競馬会が購買した1歳馬が、宮崎県にあるJRA宮崎育成牧場に移動した。

 JRAは6月18日に鹿児島県大崎町にある日本軽種馬協会九州種馬場において開催された九州軽種馬協会が主催する2024年九州1歳市場において、上場番号20番のタムロウイング2023を、牝馬の最高価格になる5,500,000円(税込)で購買。九州1歳市場からは、この1頭がJRA育成馬として宮崎育成牧場にて管理されることになった。

 購買を担当したJRA馬事部生産育成対策室の秋山健太郎上席調査役は「心配された天気も雨に降られることもなく、展示の際は全馬、じっくりと見ることができました。昨年よりも購買登録者も増えて、展示の段階から多くの人でにぎわって、たいへん活気があるせりだったとおもいます。ヨカヨカ、イロゴトシなど九州産馬が活躍しているので、その影響もあったのでしょう。全体的にみると若干体が小さい馬もいましたが、しっかりと馴致された馬が多かった印象を受けました。そのなかで購買したタムロウイング2023は、ひとことでいえば欠点のない馬、きれいでバランスがいい馬でした。九州産馬はスピードがある馬が多いので、短いところで活躍してくれるのではないかということで購買に至りました。今年も1歳市場で74頭購買する予定です。これから、八戸1歳市場、セレクトセール、セレクションセール、サマーセール、セプテンバーセールと1歳市場が続いていきます。昨年に続いて今年も良い馬を購買したいと考えております。購買した馬は宮崎育成牧場と北海道の日高育成牧場でしっかり鍛えて、競走馬になってからも勝ち上がれる馬が増えるように頑張っていきたいとおもいます」と話した。

 JRA宮崎育成牧場では毎年20頭ほどのJRA育成馬を管理。日高育成牧場と比べて管理馬は少ないが、温暖な気候や1年じゅう青草が食べられる南国・宮崎という地の利を最大限に生かしたトレーニングが行われ、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制覇したタムロチェリー、2021年の北九州記念(G3)などを制覇したヨカヨカなど、優秀な競走馬を送り出している。