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担い手飼養管理集中研修が行われる

  • 2024年06月26日
  • 約50人が出席した担い手飼養管理集中研修
    約50人が出席した担い手飼養管理集中研修
  • あいさつする浮島理JRA日高育成牧場場長
    あいさつする浮島理JRA日高育成牧場場長
  • JRAホームブレッドを利用してのボディコンディションスコアチェック
    JRAホームブレッドを利用してのボディコンディションスコアチェック

 6月20日、公益社団法人日本軽種馬協会は、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場を会場に、担い手飼養管理集中研修を行った。

 この研修は軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。軽種馬生産育成牧場の経営・業務に必要な飼養管理技術及び知識の習得と、参加者間の意見交換により気軽に相談できる体制の構築を目指したもので、軽種馬生産の担い手を対象としている。

 研修期間は令和6年6月から令和7年3月までの全10回。オンラインでの参加も可能になる。サラブレッド生産のサイクルに合わせた体系的な研修を行い、参加者が意見を述べ合うディスカッションなどを取り入れるという。

 実技はJRA日高育成牧場のJRAホームブレッド当歳・1歳、繁殖牝馬、JRA育成馬を用いて、ボディコンディションスコアチェック、馬体検査、歩様検査、DODの確認、民間牧場での実習、レポート作成があり、講義はJRA日高育成牧場職員を中心に、日高管内で活躍するファームコンサルタント、内容によっては大学教授などの専門家も招く。

 第1回目の研修には、浮島理場長をはじめとしたJRA日高育成牧場の職員、軽種馬生産の担い手、後継者のほか、日高軽種馬農業協同組合や農業協同組合、飼料関連会社の職員など約50名が出席。研修の開催に当たり浮島場長は「この研修は10年ほど前から行われています。これまではファームコンサルタント研修として実施して、カリキュラムとしては2年間、回数としては24回くらいで、英文の和訳、出席率などがあり、敷居が高いという研修でした。JRA日高育成牧場としては、もっと幅広い人に気軽に勉強してほしいと、今回、形を変えて研修を行うことになりました。これまでの私たちのノウハウや研究成果を中心に講義や実技を行っていきます。みなさまからは積極的な意見交換をおねがいしたいです。それによってわたしたちJRAとしてもブラッシュアップしていけるとおもいます。みなさまにとって、この研修がプライオリティが高いものになるよう、われわれも努力をいたしますし、みなさまにもご協力いただきたいです。来年3月まで、全10回、有意義な研修になることをご祈念いたします」とあいさつした。

 第1回の研修となったこの日は、最初にJRA日高育成牧場岩本浩平調査役(育成担当)による「育成馬および繁殖牝馬のボディコンディションスコア」、「馬の見分け方」、「歩様の見方」を演題にした講義を実施。つづいて厩舎へ移動して昨年、JRA日高育成牧場で誕生した1歳世代のJRAホームブレッド9頭について、ボディコンディションスコアを測定した。