馬産地ニュース

日本産馬が韓国へ輸出される

  • 2024年06月26日
  • 北海道オータムセールで売却されたスマートファルコン産駒
    北海道オータムセールで売却されたスマートファルコン産駒
  • 北海道トレーニングセールで取引されたコパノリッキー産駒
    北海道トレーニングセールで取引されたコパノリッキー産駒
  • 7月にはシャトル種牡馬の輸出検疫が予定されている胆振輸出検疫施設
    7月にはシャトル種牡馬の輸出検疫が予定されている胆振輸出検疫施設

 6月17日、日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場において、韓国人バイヤーが購買した3頭の日本産馬が、韓国へ輸出されるため、白老町社台にある公益社団法人日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設から移動した。

 韓国へ向かった日本産馬は、昨年の北海道オータムセールにおいて、KIM KAB SOO氏が2,200,000円(税込)で購買したコンスタンツェ2022、同じく昨年の北海道オータムセールにおいて、KIM KAB SOO氏が3,080,000円(税込)で購買したエムオープラチナ2022、今年5月にJRA札幌競馬場で開催された北海道トレーニングセールにおいて、Son Byung Seok氏が11,000,000円(税込)で購買したピサノプリヴェ2022の3頭。3頭とも牡馬で、コンスタンツェ2022は父がスマートファルコン、母の父がメイショウボーラーという血統で新ひだか町静内西川にある西川富岡牧場の生産、エムオープラチナ2022は父がスマートファルコン、母の父がヨハネスブルグという血統で日高町幾千世にある門別牧場の生産、ピサノプリヴェ2022は父がコパノリッキー、母の父がHold That Tigerという血統で日高町福満にある下河辺牧場の生産になる。

 3頭は輸出検疫のため6月9日に公益社団法人日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に入厩。9日間の厳しい検疫生活を経て韓国へ旅立った。

 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによると、過去10年で血統登録されたサラブレッドが韓国へ輸出されたのは、2015年が8頭、2016年が16頭、2017年が11頭、2018年が2頭、2019年が5頭、コロナ禍の2020年、2021年はなく、2022年が2頭、2023年が4頭。種牡馬は2016年に1頭、2022年に1頭が輸出されている。

 検疫に立ち会った北海道市場関係者は「今回輸出された3頭は父がダートサイアーなので、韓国のパワーが必要なダートコースにも合うとおもいます。とくに5月のトレーニングセールで購買された馬は、10,000,000円を超える高額で取引されましたので記憶に新しいところです。韓国での活躍を期待しています。そして、これからも日本産馬に興味を持っていただけるよう、海外販路拡大にも取り組んでいきたいですね」と話した。