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モズアスコット産駒がJRA初勝利

  • 2024年06月26日
  • JRA初勝利を記録したモズアスコット
    JRA初勝利を記録したモズアスコット
  • 現役時代は芝とダートでG1競走を制覇した
    現役時代は芝とダートでG1競走を制覇した
  • 種牡馬になってからは毎年100頭以上の種付けをする人気種牡馬だ
    種牡馬になってからは毎年100頭以上の種付けをする人気種牡馬だ

 6月15日、第1回函館競馬第3日目第6競走の2歳新馬戦(ダート・右1,000m)において、武豊騎手騎乗のリリーフィールドが好スタートから軽快に逃げて59秒0のタイムで後続に6馬身差をつけて圧勝。モズアスコット産駒のJRA初勝利を記録した。

 デビュー戦を勝利で飾ったリリーフィールドは、母がハイリリー、母の父がアグネスタキオンという血統。吉田晴哉氏が所有、栗東の小崎憲厩舎が管理、安平町追分向陽にある追分ファームが生産した栗毛の牝馬になる。

 2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、シスキン、ナダル、サートゥルナーリアにつづき4頭目。モズアスコットにとっては、3頭目の出走でうれしいJRA初勝利になった。

 JRA初勝利をマークしたモズアスコットは、父がフランケル、母がインディア、母の父がヘネシーという血統。栗毛のアメリカ産馬になる。

 現役時代のモズアスコットは、(株)キャピタル・システムが所有、栗東の矢作芳人厩舎が管理し、芝とダートの二刀流で活躍。2018年の安田記念(G1)、2020年のフェブラリーS(G1)、根岸S(G3)という3つの重賞競走を制覇したのを含め、26戦7勝2着6回の成績を残した。

 現役引退後の2021年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬入り。2010年のデューハーストS(G1)、2011年の英2000ギニー(G1)、セントジェイムズパレスS(G1)、サセックスS(G1)、クイーンエリザベス二世S(G1)、2012年のロッキンジS(G1)、クイーンアンS(G1)、サセックスS(G1)、ヨークインターナショナルS(G1)、英チャンピオンS(G1)など10のG1競走を制覇し、欧州年度代表馬に2011年と2012年の2度輝いたフランケルの後継種牡馬として期待は大きく、種牡馬1年目は167頭と交配した。初年度産駒の血統登録頭数は105頭になる。

 モズアスコットを繋養するアロースタッドは産駒のJRA初勝利に「とてもうれしいです。父に似た素晴らしいフットワークを見せてくれたとおもいます。今年も100頭以上に種付けしました。これからデビューする産駒の走りが楽しみです」と話した。