馬産地ニュース

平取町軽種馬生産振興会が1歳馬品評会

  • 2024年06月25日
  • 好天の元で審査は行われていった
    好天の元で審査は行われていった
  • 角川調教師も熱心に審査を行う
    角川調教師も熱心に審査を行う
  • 金賞と銀賞を受賞したのは北島牧場の出陳馬2頭
    金賞と銀賞を受賞したのは北島牧場の出陳馬2頭
  • 北島代表を囲む、遠藤町長と浮島場長
    北島代表を囲む、遠藤町長と浮島場長
  • 受賞牧場には平取町の特産品などが贈呈された
    受賞牧場には平取町の特産品などが贈呈された

 6月17日、平取町軽種馬振興会(船越伸也会長)が主催する第52回1歳馬品評会が開催。8カ所の牧場から出陳された11頭(牡馬4頭、牝馬7頭)の1歳馬が審査された。

 昨年の品評会では13頭(牡6頭、牝7頭)が出陳されていたが、ウインフロレゾンの2022こと後のショウナンマクベスが、その年のセレクションセールで7,700万円の取引がされただけでなく、6月15日に行われたメイクデビュー東京も優勝している。

 この品評会の審査委員長を務めたのは、JRA日本中央競馬会日高育成牧場の浮島理場長。審査員を務めたJBBA日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長、北海道調騎会・角川秀樹会長、スポーツライターの村本浩平氏の3名と共に、一人20点の持ち点を合計して各賞を決定していった。また、特別審査員としてJRA札幌競馬場の植田嘉奈子場長が、ベストターンドアウト賞の選出を行った。

 最優秀賞となったのは北島牧場から出陳されたクナウ2023(牝、父ダノンスマッシュ)。また銀賞も北島牧場の出陳馬であるディープビヨンド2023(牝、父ダノンスマッシュ)となった。

 銅賞は船越伸也牧場の出陳馬となるプレアヴィヒア2023(牝、父タワーオブロンドン)。JRA特別賞は雅牧場の生産馬で、コアレススタッドの出陳馬となるブライティアスワン2023(牝、父キセキ)が選出された。また、ベストターンドアウト賞は銀賞の受賞馬であるディープピヨンド2023が選ばれている。

 びらとり温泉「ゆから」で行われた表彰式で、挨拶に立った浮島場長は、「天気の心配もしましたが、ちょっと暑いと思えた程の好天の中での開催となりました。出陳された1歳馬はどの馬も馬体だけでなく、手入れも行き届いた素晴らしい馬ばかりであり、私自身も点数を付けながらも甲乙つけ難く、迷いながら審査を行わせていただきました」と審査を振り返った。表彰式の後には懇親会も行われ、そこで乾杯の音頭を取った遠藤桂一町長は、「常々思っていることですが、ぜひとも平取町からG1馬を出して、次の日の朝刊に皆さんと万歳している写真が掲載されて欲しいと思います」と平取町生産馬の更なる活躍を期待していた。今回の品評会の出陳馬は、7月22日から新ひだか町・北海道市場で行われるセレクションセールや、サマーセール、セプテンバーセールなどに上場を予定している。