ナダル産駒がJRA初勝利
6月8日、第1回函館競馬第1日目第5競走の2歳新馬戦において、高杉吏麒騎手が騎乗したヒデノブルースカイがデビュー勝ちを収め、ナダル産駒がJRA初勝利を飾った。2歳新種牡馬の産駒がJRAで初勝利を記録するのはシスキンに続き2頭目になった。
記念すべきJRA初勝利を記録したナダルは、父がブレイム、母がアセンディングエンジェル、母の父がプルピットという鹿毛のアメリカ産馬。 2019年に行われたファシグティプトン社のトレーニングセールにおいて、ラスト1ハロン10秒0のタイムを計測し、700,000ドルで取引されたトレーニングセール出身馬で、現役時代はデビューから無傷の4連勝で、アーカンソーダービー(G1)、レベルS(G2)、サンヴィセンテS(G2)と3つの重賞競走を含め4戦4勝の成績を収めた。
現役引退後の2021年に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬1年目は150頭に交配した。初年度産駒の血統登録頭数は98頭になる。
初年度産駒はヒデノブルースカイのデビュー勝ちに続き、翌9日には第4回京都競馬第4日目に行われた第5競走の2歳新馬戦でポートデラメールも優勝。6月14日の第3回東京競馬第5日目第6競走の2歳新馬戦でも産駒のクレーキングが新馬勝ちを飾り、はやくもJRA3勝目をあげており、ファーストシーズンサイアーランキングは文句なしでトップに立つ。
初年度産駒の快進撃に社台スタリオンステーション事務局は「ナダルの産駒は入厩する馬が多いと各所から聞こえてきていました。仕上がりが早いというのは乗り出したころからいわれていましたので、早い時期からデビューできるとおもっていました。とはいえ、こんなに早く3つも勝てるとは想像もしていませんでした。望外のよろこびです。ナダル自身が大柄な馬なのですが、2歳の3月末のトレーニングセールでとても評価が高かったので、そういったところが産駒にも伝わっているのだとおもいます。仕上がりの早さや、今年の千葉のトレーニングセールでも高額で取引されましたし、大型馬なので遅生まれでも大きく生まれてくるということで、とても人気があります。芝でもダートでも大物を出してくれることを期待しています」と話した。