サートゥルナーリア産駒がJRA初勝利
6月8日、第3回東京競馬第3日目第5競走の2歳新馬戦において、菅原明良騎手騎乗のコートアリシアンが1分35秒1のタイムで優勝し、サートゥルナーリア産駒はJRA初勝利を記録した。
デビュー戦を勝利で飾ったコートアリシアンは、母がコートシャルマン、母の父がハーツクライという血統。吉田照哉氏が所有、美浦の伊藤大士厩舎が管理、千歳市東岡にある社台ファームが生産した栗毛の牝馬になる。
2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、シスキン、ナダルに次いで3頭目。サートゥルナーリア産駒は3頭目の出走での勝利だった。
種牡馬としてJRA初勝利を記したサートゥルナーリアは、父がロードカナロア、母がシーザリオ、母の父がスペシャルウィークという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2014年のジャパンC(G1)や2013年の菊花賞(G1)などを制覇したエピファネイア、2015年の朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇したリオンディーズの半弟になる。
サートゥルナーリアは現役時代、G1競走で活躍。2019年の皐月賞(G1)、2018年のホープフルS(G1)、2020年の金鯱賞(G2)、2019年の神戸新聞杯(G2)など4つの重賞競走を含め10戦6勝の成績を残した。
現役引退後の2021年に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬1年目は205頭に交配した。初年度産駒の2歳世代は142頭の血統登録がある。
産駒のJRA初勝利に社台スタリオンステーション事務局は「サートゥルナーリアはある程度の活躍では許されない期待をみなさまにかけられているので、2歳新馬戦が始まって2週目、早めに勝てたのはよかったです。勝ったコートアリシアンのレースぶりも時計も素晴らしく、サートゥルナーリア産駒らしい切れ味やスピードをみせてくれたとおもいます。種牡馬としても偉大な兄のエピファネイアやリオンディーズに負けないくらいの活躍が期待されています。これからの産駒の走りが大変楽しみです」と話した。