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JRA北海道シリーズの函館競馬が開幕

  • 2024年06月18日
  • 2024年の開幕を迎えた函館競馬場
    2024年の開幕を迎えた函館競馬場
  • 第1競走に勝利したナムラローズマリー
    第1競走に勝利したナムラローズマリー
  • 競馬開催日には数多くのイベントが開催される
    競馬開催日には数多くのイベントが開催される
  • 競馬場から見える函館山は函館のランドマークとして有名
    競馬場から見える函館山は函館のランドマークとして有名

 6月8日、函館市駒場町にある函館競馬場において、JRA北海道シリーズの函館競馬が開幕した。

 開幕初日は初夏の北海道らしい青空が広がる絶好の競馬日和になっただけあって、8時50分の開門から多くの競馬ファン、家族連れ、観光客が来場。第1競走のファンファーレが高らかに鳴り響くと観衆からは大きな拍手がわき起った。レースはスタートから先手を奪ったナムラローズマリーが鮮やかに逃げ切って1番人気の支持に応え快勝。ナムラローズマリーをエスコートした競馬界のレジェンド武豊騎手は、スタンドからの「おめでとう!」、「ありがとう!」という祝福の声に白い歯をこぼした。

 第5競走の2歳新馬戦、メイクデビュー函館(芝・右1,000m)は、高杉吏麒騎手騎乗のヒデノブルースカイが先行集団から早め抜け出して先頭でゴール。1番人気に応え、2022年に 生まれの北の一番星に輝いた。

 デビュー戦を勝利で飾ったヒデノブルースカイは、父が2歳新種牡馬のナダル、母がブロンシェダーム、母の父がディープインパクトという血統。大石秀夫氏が所有、栗東の梅田智之厩舎が管理、新ひだか町三石本桐にあるヒサイファームの生産馬になる。

 本馬は2023年の北海道セレクションセールにおいて、17,050,000円(税込)で取引された市場取引馬。2022年生産2歳世代の北海道セレクションセール取引馬によるJRA初勝利になった。また、母のブロンシェダームは2021年のノーザンファーム繁殖牝馬セールにナダルを受胎して上場され、15,400,000円(税込)で取引されていた。

 場内では函館競馬場オリジナルダブルウォールグラスやオリジナルワイヤレススピーカーが抽選で当たるサマー抽選会、2023年重賞レース写真等デザインのオリジナルミニクロスが当たるウマガチャ、参加ポイントが2倍になるWelcomeチャンス!などに加え、レギュラーイベント、スペシャルイベント、ファミリーイベントを実施。ほかにも6月15日には仮面ライダーガッチャード&ギーツショー、6月29日にはわんだふるぷりきゅあ!ショー、7月6日には爆上戦隊ブンブンジャーショー、7月14日には岡田結実さんトークショーなど、競馬開催日には数多くのイベントが用意されている。

 今年の函館開催は7月14日まで2開催12日間。最終週の7月13日には2022年生産2歳世代の最初のJRA2歳重賞競走となる函館2歳S(G3)が、14日にはサマー2000シリーズ第2戦となる函館記念(G3)が実施される。