シスキン産駒がJRA初勝利
6月2日、第4回京都競馬2日目第5競走において、2歳新馬戦のメイクデビュー京都が芝1,400mの舞台で行われ、2歳世代が初年度産駒になるシスキン産駒のキトンインザスカイが勝利し、シスキンは2歳新種牡馬の中で最初にJRA初勝利を飾った。
産駒のJRA初出走でJRA初勝利を飾ったシスキンは、父がファーストディフェンス、母がバードフラウン、母の父がオアシスドリームという血統。2017年生まれの7歳で鹿毛のアメリカ産馬になる。
現役時代のシスキンはアイルランドで2歳の5月にデビューし初勝利。2戦目のマーブルヒルS、6月のレイルウェイS(G2)、8月のフィーニクスS(G1)と3戦連続で芝6ハロン戦に臨み、いずれも後位から抜け出して快勝。2歳夏に4戦4勝でG1タイトルを獲得し秀でた能力と完成度の高さを示した。3歳初戦となった愛2000ギニー(G1)は初めてのマイル戦だったが難なくとこなし、直線で目が覚めるような末脚を披露。無傷の5連勝でクラシックホースに上り詰めた。
通算8戦5勝3着1回の成績を残し現役生活にピリオドを打つと、2021年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。最初のシーズンはケガで種付けを休止したため初年度産駒は7頭しか血統登録されていないが、2年目以降は70頭以上の種付頭数を確保している。
わずか7頭の産駒から父にJRA初勝利をプレゼントしたキトンインザスカイは、2020年の中山金杯(G3)、2018年の小倉記念(G3)、小倉大賞典(G3)などを制覇したトリオンフ、2021年のフローラS(G2)を制覇したクールキャットの半妹。2023年のセレクトセール1歳セッションにおいて38,500,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。
産駒のJRA初勝利に社台スタリオンステーション事務局は「初年度産駒が7頭しかいないなかで、いきなり結果を出してくれてうれしいです。シスキン自身が2歳の5月という早い時期にデビューして8月にはG1に勝っていますから、産駒も仕上がりが早くスピード能力はあるとおもっていました。それでも70頭産駒がいたら10頭分の価値がある勝利だとおもいます。これからデビューを控える残りの6頭も動きが良いと聞いていますので、全頭勝ち上がってくれたら最高ですね」と話した。