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JRA札幌競馬場で北海道トレーニングセールの事前下見が行われる

  • 2024年05月23日
  • 北海道トレーニングセールの舞台になるJRA札幌競馬場
    北海道トレーニングセールの舞台になるJRA札幌競馬場
  • 上場馬を紹介するパネルを設置して集客した
    上場馬を紹介するパネルを設置して集客した
  • 厩舎エリアで行われた事前下見
    厩舎エリアで行われた事前下見

 5月20日、北海道市場を主催する日高軽種馬農業協同組合(古川雅且代表理事組合長)は、札幌市中央区にあるJRA札幌競馬場において、北海道トレーニングセールに上場を予定している馬の事前下見を行った。

 北海道トレーニングセールは1997年に始まった北海道3月3歳トレーニングセールが前身。サラブレッド2歳が上場対象となる公設市場で、2006年度からJRA札幌競馬場を会場に開催されている。JRA札幌競馬場の改修工事に伴い2014年はJRA函館競馬場で開催し、2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大により開催中止。2021年からは通常のせりとオンラインビッドシステムを併用したハイブリッド方式で開催されている。

 日本最大の2歳トレーニングセールとして知られ、過去の取引馬には、安田記念(G1)やマイルチャンピオンシップ(G1)、香港マイル(G1)などを制覇し2015年にJRA賞年度代表馬を受賞したモーリス、天皇賞(春)(G1)や宝塚記念(G1)などを制覇し2003年にJRA賞最優秀内国産馬を受賞したヒシミラクル、2010年の天皇賞(春)(G1)などを制覇したジャガーメイル、2020年のセントライト記念(G2)などを制覇したバビット、2015年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)などを制覇したクロスクリーガー、2014年の京成杯(G3)などを制覇したプレイアンドリアルといった多くの活躍馬がいる。

 事前下見は13時から16時まで開催。入構受け付けを済ませた購買関係者は上場馬が待機する厩舎エリアへ赴き、上場馬のコンフォメーションや歩様などを熱心に確認した。

 本年の北海道トレーニングセールは90頭の上場申し込みがあり、21日は4頭の欠場を除く86頭が上場予定。前年より上場頭数は減ったが、4月4日、10日、11日に浦河町のBTC軽種馬育成調教センターや新冠町の日高軽種馬共同育成公社で実施された調教VTR動画撮影では、ほとんどの馬がラスト2ハロンを10秒台から11秒台で走破し順調な仕上がりを披露していた。

 販売申込者のひとりは「今年は上場頭数が少ないので心配していましたが、前日の事前下見には予想以上に多くの購買関係者に足を運んでいただき上場馬をじっくりと下見していただきました。当日の公開調教でしっかりとした姿をお見せして、ひと声でもせりに参加していただければうれしいです」と話していた。