ホッカイドウ競馬で2歳戦がスタート
4月17日、2024年度のホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが開幕した日高町富川駒丘にある門別競馬場において、全国の競馬場に先がけて2歳戦がスタートした。
日本一早い2歳新馬戦は、令和6年度第1回門別競馬1日目の第5競走で実施。1着賞金が5,000,000円というJRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走で、ホッカイドウ競馬では重賞競走に匹敵する賞金獲得を目指して、1,000mを舞台に8頭が出走した。
レースは1番人気に押された落合玄太騎手騎乗のゲクウが好スタートから先手を奪い、最後は後続に3馬身差をつけ逃げ切り勝ち。2着には2番人気のスティールブライト、3着には3番人気のボンドストリートと人気通りに入線した。勝ちタイムは1分1秒4だった。
2022年生まれのサラブレッドのなかで、最初の勝ち馬として日本競馬史にその名を刻んだゲクウは、父がスズカコーズウェイ、母がキスミーローズ、母の父がサウスヴィグラスという牡の栗毛。牝馬ながらケンタッキーダービー(G1)などを制覇したウィニングカラーズにさかのぼる牝系で、一族には2018年の道営記念、2017年のダービーグランプリなどを制覇したスーパーステションがいる。
5,000,000円を獲得したゲクウは、鈴木剛史氏の所有馬、田中淳司厩舎の管理馬、新ひだか町静内神森にあるグランド牧場の生産馬。2023年の北海道サマーセールにおいて9,350,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。
ホッカイドウ競馬2024公式アンバサダーの杉谷拳士さんからインタビューされた落合騎手は「ふだんは調教しか乗ったことがなかったのですが、ゲートを出てからスピードにすぐ乗って、最後までしっかり走り切ってくれました。ふだんからおっとりしたおとなしい馬ですので、ゲートの出も素晴らしいですし、いまのところはいうことがないくらい完成度が高いですし、これからもっと上にいける馬だとおもいますので楽しみです」とレースを振り返り、「今日は天気が悪いなかたくさんのかたにお集まりいただきまして、ほんとうにありがとうございます。今日からシーズンはじまりまして11月まで一丸となって走り切りたいとおもいます。競馬場にたくさん来ていただいて、たくさん応援していただきたいです」と今シーズンの意気込みも話した。