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軽種馬育成調教センターが育成調教技術者養成研修第41期生修了式

  • 2024年04月16日
  • 育成調教技術者養成研修の第41期生修了式
    育成調教技術者養成研修の第41期生修了式
  • 第41期生の家族や就労先の関係者に披露した実技査閲
    第41期生の家族や就労先の関係者に披露した実技査閲
  • 各種表彰を受けた第41期生
    各種表彰を受けた第41期生

 4月12日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(草野広実理事長)は、浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)において、育成調教技術者養成研修の第41期生修了式を執り行った。

 昨年4月から1年間の研修を終えた第41期生は、北海道、岩手県、茨城県、埼玉県、千葉県、静岡県、長野県、福井県、岐阜県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、山口県出身の19歳から26歳までの24人。研修では常歩・速歩・駆歩、給餌方法、手入れ方法、曳き馬の方法、馬房清掃の仕方、頭絡の分解・組み立て、装鞍・脱鞍、乗馬・下馬・手綱の持ち方(シミュレーター)、馬の繋ぎ方、落馬防止訓練、騎乗姿勢確認(シミュレーター)、手綱の持ち替え方・鞭の持ち方・馬の止め方(シミュレーター)、飛び乗りの仕方、馬具手入れ法、1列縦隊、併走騎乗、バンテージの巻き方、たてがみの梳き方、馬の見せ方、ドライビング実習、JRA育成馬馴致実習、JRA育成馬騎乗実習、ロンジング実習といった合計429時限の騎乗と実技、コンプライアンス研修、事故防止について、馬の手入れと世話、厩舎での日常的な作業、馬の基本的な取扱い方、馬具一式、馬の健康、馬の解剖、測尺方法、調馬索とドライビング、個体識別、馬の病気、馬の蹄、馴致、ゲート練習、馬の栄養、馬の見方、繁殖牝馬と子馬の管理、馬の出産前後の管理、藤沢和雄元調教師座談会など合計38時限の学科、4日間の牧場実習、JRA実習、キタジョファーム、ビッグレッドファーム、フジワラファーム、下河辺牧場、坂東牧場、加藤ステーブル、ダーレー・ジャパン・ファーム、追分ファーム、レイクヴィラファーム、札幌競馬場、社台スタリオンステーション、社台ホースクリニック、帯広競馬場、北海道市場セプテンバーセール、門別競馬場などの軽種馬関連施設等見学、馬装コンテスト、BTC業務内研修、ひだかうまキッズ探検隊2023見学会、牧場説明会、フィジカルトレーニング、JRA日高育成牧場育成馬展示会参加、環境整備など、幅広いカリキュラムを通して育成調教技術者に必要な基本的な技術や知識を習得した。

 修了式前には育成調教技術者研修施設の800m調教馬場と200m調教馬場にて実技査閲を実施。軽種馬育成調教センター役職員、JRA日高育成牧場浮島理場長、第41期生の家族、第41期生の就労先の関係者を前に、縦列、2頭併走など、研修で身につけた騎乗技術を披露した。

 修了式では草野理事長が修了証書を授与。続いて厩舎作業最優秀賞、学科最優秀賞、騎乗技術最優秀賞、場長賞、理事長賞の各種表彰が行われた。

 草野理事長は「みなさま、一年間の研修修了、まことにおめでとうございました。みなさまをこうしてホースマンとして送り出せることを、BTC役職員一同、心からうれしくおもっております。この一年、ほんとうによくがんばりました。はじめて会った人たちとなれない寮生活、早朝からの厩舎作業、厳しい乗馬訓練、なかなか教官の指示通り馬を動かせないもどかしさのなかで、落馬やケガなどつらいおもいをしたこともあったでしょう。そのおもいがみなさまの感想文のなかにも書かれておりました。しかし、みなさん、この研修をやり切りました。そのことはまずもってみなさんのホースマンとしての人生において、自信と誇りをもってよいとおもいます。ここからは牧場の仕事がはじまります。まだまだできないことがいろいろあって不安もあるでしょう。BTCの研修を終えて基礎的なことをしっかり学んだみなさんは、ここから3年の牧場の仕事が我慢どころです。馬のことはわからないことが多いので一生勉強です。3年後、5年後、10年後、15年後、自分がどうなっていたいのかということを、よく考えて進んでいってほしいとおもいます。将来は自分で牧場を経営したい、あるいは馬主になりたい、あるいは、競馬場のスタッフを目指したいなどという目標をもって日々、進んでいってほしいです。BTCの研修を終えたみなさんはその可能性を大いに持っているとおもいます」と式辞。

 第41期生を代表して山下北斗さんは「今日までの一年間、わたしたちはさまざまな経験からたくさんのことを学んできました。いま振り返るとつらいことや悔しかったことのほうが多くあったとおもいます。何度も何度もあきらめそうになりました。しかし、ともに支えあってきた仲間たちや自分の悩みを真剣に聞いてくれる教官がたがいたおかげで、こうして修了までがんばってこれました。そんな仲間たちや教官がたには感謝しており、この一年で学んだことは一生忘れることはありません。これからは、それぞれ別のステージに進んでいきます。たくさんの苦難があり壁にぶつかることもあるかとおもいますが、ここで学んだことを生かして乗り越えていこうとおもいます」と謝辞した。

 研修を修了した第41期生24人は、日高や胆振などの育成牧場へ就職するという。