マカヒキの初年度産駒が誕生する
苫小牧市樽前にあるアスランにおいて、昨年から新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにて種牡馬生活を送るマカヒキの初年度産駒が誕生した。
産駒は1月26日生まれの鹿毛の牝馬。母はスペシャルフライトで、いとこには2018年の京王杯スプリングC(G2)などを制覇したムーンクエイク、2021年のオーシャンS(G3)、2019年のターコイズS(G3)、フラワーC(G3)などを制覇したコントラチェック、2016年の愛知杯(G3)、2015年の中山牝馬S(G3)、2014年のフラワーC(G3)などを制覇して2014年のオークス(G1)で3着になったバウンスシャッセなどがいる。予定日から1週間以上遅れたが、生まれてからも元気に過ごしているという。
アスランの菅沼聡場長は「1歳上の姉が初子なのですが小さく生まれてきたので、フレームのある馬をつくりたいということでマカヒキを種付けしました。生まれたときは51.5kgという標準的なサイズでしたから胸をなでおろした次第です。マカヒキはダービー馬ですが8歳でも重賞を勝ったように息の長い競走生活を送りましたので、この子も父同様息の長い、使い減りのしない競走馬になってほしいですね」と話した。
明けて11歳になったマカヒキは、父がディープインパクト、母がウィキウィキ、母の父がフレンチデピュティという鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬になる。
競走成績は28戦6勝2着2回3着2回。金子真人ホールディングス(株)が所有、栗東の友道康夫厩舎が管理し、デビューから無傷の3連勝で2016年の弥生賞(G2)を制覇し重賞初勝利をあげた。続く皐月賞(G1)は上がり3ハロン33.9秒の豪脚を披露するもディーマジェスティの2着に惜敗。日本ダービー(G1)はサトノダイヤモンドとの壮絶なたたき合いの末鼻差で優勝し、2013年生まれのサラブレッドの頂点に立った。
3歳秋はフランスへ遠征して2016年のニエル賞(G2)に優勝。帰国後は惜しいレースが続いたが8歳になり2021年の京都大賞典(G2)を制覇した。
2022年に現役を引退し2023年から種牡馬としてセカンドキャリアをスタート。昨年度は104頭に種付けした。2024年の種付料は受胎条件500,000円に設定されている。