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ハイランドリールの本邦初年度産駒が誕生

  • 2024年03月25日
  • 1月28日に生まれたハッシーナの2024
    1月28日に生まれたハッシーナの2024
  • 母ハッシーナはブラジルで重賞勝ち
    母ハッシーナはブラジルで重賞勝ち
  • 2月16日に生まれたサマーウィンドⅡの2024
    2月16日に生まれたサマーウィンドⅡの2024
  • 母サマーウィンドⅡはアルゼンチンで重賞制覇
    母サマーウィンドⅡはアルゼンチンで重賞制覇
  • 2月20日に生まれたターフローレルの2024
    2月20日に生まれたターフローレルの2024
  • 母ターフローレルはフランスの重賞で2着になった
    母ターフローレルはフランスの重賞で2着になった

 日高町旭町にあるエスティファームにおいて、昨年から日本で種牡馬生活を送っているハイランドリールの本邦初年度産駒が誕生した。

 最初に生まれたのは1月28日に産声を上げたのは鹿毛の牝馬で、母はブラジルで2018年のコンデシルヴィオAペンテアド大賞(G2)、チャンピオンズ杯(G2)、ATアサンプカウンネトー会長大賞(G3)、2019年のリンネオパウラマシャド大賞(G3)などを制覇したハッシーナ。続いて2月16日にアルゼンチンで2018年のオクレンシア賞(G3)、コンデッサ賞(G3)などを制覇したサマーウィンドⅡから生まれた鹿毛の牡馬、2月20日にフランスで2016年のレゼルヴォワール賞(G3)で2着になったターフローレルから生まれた鹿毛の牡馬と3頭がお披露目された。

 エスティファームの木村竜己主任は「放牧地で走っている姿を見ているととてもバネがありそうなフットワークをしています。屋外では元気ですがふだんの手入れでは足上げも上手ですし性格が素直で産駒は総じて扱いやすいです。雰囲気は父のハイランドリールによく似ていますね。これからもハイランドリールの子どもが生まれてくる予定です」と話した。

 明けて12歳になったハイランドリールは、父がガリレオ、母がヴェガー、母の父がデインヒルという鹿毛のアイルランド産馬。全弟には2019年のMRCコールフィールドS(G1)などを制覇したケイプオブグッドホープ、2017年のハードウィックS(G2)や2016年のグレイトヴォルティジュールS(G2)などを制覇して愛ダービー(G1)で2着、英ダービー(G1)やKジョージ六世&QエリザベスS(G1)で3着になったアイダホがいる。

 ハイランドリールの競走成績は27戦10勝2着6回3着3回。2014年にデビューしてすぐに頭角を現し、2015年にはセクレタリアトS(G1)、香港ヴァーズ(G1)、2016年にはBCターフ(G1)、Kジョージ六世&QエリザベスS(G1)、2017年にはコロネイションC(G1)、香港ヴァーズ(G1)、プリンスオヴウェイルズS(G1)と7つのG1競走を制覇したほか仏ダービー(G1)や凱旋門賞(G1)、ヨークインターナショナルS(G1)で2着になるなど、世界の競馬主要国で行われるクラシックディスタンスのG1競走で息の長い活躍を見せた。

 現役引退後の2018年からアイルランドとオーストラリアで種牡馬入りし、昨年から厚真町浜厚真にあるエスティファームで種牡馬として供用開始。海外ではすでに重賞勝ち馬を送り出している。昨年は3月から交配を開始し37頭の種付頭数を記録。2024年の種付条件は受胎条件2,000,000円、出生条件2,500,000円となっている。