門別競馬場でホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われる
3月14日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、本年初めてとなるホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が行われた。
競走能力・発走調教検査は、デビューを控えた競走馬などの能力を検査する模擬競走。ホッカイドウ競馬の2歳馬の基準タイムは800m57秒以内で、ほかにもゲート入りや発馬機内での駐立、発馬、走行などを検査する。
本年最初の検査は内走路で実施。天候晴れ、馬場コンディションは稍重となった。
この日は2歳馬154頭が受検。5頭から6頭に分けて全26競走行われ153頭が合格した。
最も速い時計で走破したのは、第19競走に出走したファストワンで49.6秒。菊地博氏の所有馬、小野望厩舎の管理馬、新ひだか町三石福畑にある幌村牧場の生産で、父はエスポワールシチー、母はトーセンファースト、母の父はクロフネという血統の牝馬になる。
注目の2歳新種牡馬では、2023年の英愛チャンピオンサイアーとして知られるフランケルの全弟で、英チャンピオンS(G1)、サンクルー大賞(G1)、タタソールズゴールドC(G1)などを制覇した日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されているノーブルミッションの産駒が第10競走、皐月賞(G1)、ホープフルS(G1)などを制覇した2019年JRA賞最優秀3歳牡馬のサートゥルナーリアの産駒が第22競走、香港マイル(G1)やNHKマイルC(G1)、朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇した2018年JRA賞最優秀2歳牡馬のアドマイヤマーズの産駒が第19競走、安田記念(G1)やフェブラリーS(G1)などを制覇したモズアスコットの産駒が第2競走、チャンピオンズC(G1)、フェブラリーS(G1)、帝王賞(Jpn1)、2度のかしわ記念(Jpn1)などを制した2017年JRA賞最優秀ダートホースのゴールドドリームの産駒が第4、第11競走、チャンピオンズC(G1)、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)、ジャパンダートダービー(Jpn1)などを制覇した2018年JRA賞最優秀ダートホースのルヴァンスレーヴの産駒が第3、第10競走、スプリンターズS(G1)などを制覇したタワーオブロンドンの産駒が第8、第15競走、高松宮記念(G1)などを制覇したミスターメロディの産駒が第16、第18競走、ホッカイドウ競馬出身で全日本2歳優駿(Jpn1)、浦和記念(Jpn2)などを制覇した2023年、2015年NAR年度代表馬のハッピースプリントの産駒が第6競走、BCJターフスプリント(G2)、米フュチュリティS(G3)などを制覇したフォーウィールドライブの産駒が第3、第10、第12、第16競走、デイリー杯2歳S(G2)などを制覇したレッドベルジュールの産駒が第4競走、川崎記念(Jpn1)や浦和記念(Jpn2)などを制覇したオールブラッシュの産駒が第23競走、3戦3勝のオーヴァルエースの産駒が第22競走に出走。ほかにもフィリーズレビュー(G2)などを制覇したフレンチカクタスの産駒、チューリップ賞(G3)やアルテミスS(G3)などを制覇したココロノアイの産駒、牝馬として史上初めてホッカイドウ競馬3歳三冠を達成したクラキンコの産駒、道営記念を制覇したタイムビヨンドの産駒、九州ダービー栄城賞などを制覇したスーパージンガの産駒といった活躍馬の子どもたちも姿を見せた。
この日43頭の2歳馬を出走させた角川秀樹調教師は「どこの厩舎の馬も順調に良い状態で仕上がっているとおもいます。どこの競馬場に出しても恥ずかしくないレースができるような馬に育ってほしいとおもいます」と話した。