馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊2023の修了式が執り行われる

  • 2024年02月28日
  • 全課程を修了したひだかうまキッズ探検隊2023
    全課程を修了したひだかうまキッズ探検隊2023
  • 受け入れ先の関係者に記念品を贈った
    受け入れ先の関係者に記念品を贈った
  • あいさつする新ひだか町教育委員会の久保田達也教育長
    あいさつする新ひだか町教育委員会の久保田達也教育長

 2月27日夜、新ひだか町静内古川町にある新ひだか町公民館2階研修室において、ひだかうまキッズ探検隊2023の修了式が執り行われた。

 ひだかうまキッズ探検隊2023は、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営。新ひだか町在住の小学校3年生から6年生を対象に、「馬の歴史、文化、仕事を、見る、知る、学ぶ」を目的とした活動で、2017年から続いている。

 7年目を迎えたひだかうまキッズ探検隊2023には19人が参加。6月からライディングヒルズ静内、ビッグレッドファーム、公益財団法人軽種馬育成調教センター、JRA札幌競馬場、アロースタッド、レックススタッド、木村秀則牧場、ひだか・ホース・フレンズ、門別競馬場でのJBC2歳優駿(Jpn3)、北海道静内農業高等学校、イノウエ・ホース・クリニック、国立大学法人北海道大学北方生物圏フィールド科学センター静内研究牧場といった施設や牧場で合計10回のプログラムと番外編として門別競馬場でのキャンプを通して馬産業への理解を深めてきた。

 修了式には15人の隊員のほか、隊員の家族、新ひだか町教育委員会の久保田達也教育長、一般社団法人umanowaの糸井いくみ代表、新ひだか町の職員、探検隊を受け入れた牧場や関係機関、団体の関係者が出席。隊員には久保田教育長から「あなたはひだかうまキッズ探検隊2023において、馬産地日高の馬に関わる歴史、産業、文化について学び、すべての課程を修了されましたので、これを証します」と修了証書が贈られた。

 修了証書を受け取った隊員は「ぼくが一番印象に残ったのは札幌競馬場に行ったことです。ふだん入れないところに入ったのが楽しかったです」、「札幌競馬場の芝生でゴロゴロして気持ちが良かったです」、「ビッグレッドファームですぐそばで調教を見たりゴールドシップを見られて楽しかったです」、「ビッグレッドファームでゴールドシップという名馬に会えたことが一番の思い出です」、「札幌競馬場で馬の体重計に乗ったのが思い出です。人間の体重計と比べると乗るところがとても大きくて、やはり何百キログラムも計れる体重計はすごいとおもいました」、「門別競馬場でのキャンプが楽しかったです」、「ひだか・ホース・フレンズで引退馬という存在を知り、引退しても大切にされている馬がいることに関心を持ちました。引退馬に限らず、まずは知ること、興味を持ち続けることが大事だとおもったので、これからも引退馬のことに関心を持ち続けたいです」、「うまキッズは初めてで最初は不安でしたがだんだん楽しくなりました。北海道大学の和種はわたしとおなじ背丈なのを知りびっくりしました。放牧地がとても広くて、馬がストレスなく過ごせるとおもい勉強になりました」、「門別競馬場では阿部(龍)ジョッキーと鬼ごっこをして楽しかったです」、「門別競馬場のJBC観戦では、のちに海外重賞を勝つフォーエバーヤングをこの目で見てほんとうに楽しかったです」、「門別競馬場でのキャンプは貴重な体験でした。たくさんの経験をさせてくださった関係者のみなさま、たくさんの企画を考えてくださったいくみさん、ほんとうにありがとうございました。わたしも馬や競馬の楽しさを伝えられるホースマンになろうとおもいます」と感謝の言葉とともに感想を述べた。

 久保田教育長は「ひとりひとり心のこもった感想を口にされ、素晴らしい体験をされたと改めて感銘を受けました。新ひだか町は日本一の馬のまちです。このような体験ができるということは、このまちだからこそ体験できるとおもってます。こんなすてきな経験や体験ができたのは、来賓でいらっしゃった各団体や静内農業高等学校の生徒のみなさん、送り出してくれた保護者のみなさんのお力添えがあったから。できればみなさんのなかから、馬にかかわるお仕事に就ける大人に育ってほしいというおもいです」とあいさつ。続いてうまキッズ探検隊を受け入れたビッグレッドファームの長田基洋場長、公益財団法人軽種馬育成調教センターの草野広実理事長、木村秀則牧場の木村秀則社長、ひだか・ホース・フレンズの村上善巳場長らに、隊員から感謝の言葉と記念品が贈られた。