馬産地ニュース

義経神社で初午祭が行われる

  • 2024年02月27日
  • 義経神社で行われた初午祭の矢刺しの神事
    義経神社で行われた初午祭の矢刺しの神事
  • 氷点下のなかでの寒中みそぎで身を清めた
    氷点下のなかでの寒中みそぎで身を清めた
  • 破魔矢を手にした幸運の3人
    破魔矢を手にした幸運の3人

 2月24日、平取町本町にある義経神社(楡田美浩宮司)において、初午祭が執り行われた。

 初午祭は昭和48年ころより斎行されている義経神社の伝統行事。義経神社の御祭神である義経公が騎馬武者で馬を大事にしたこと、また、この地方が日本有数の馬産地であることから、初午の日に祈願すれば願いがかなうと始まったという。今年は諸般の事情により戊午の日となった。

 初午祭当日は、日高や胆振の軽種馬生産者、ホッカイドウ競馬の厩舎関係者、JRA日高育成牧場の浮島理場長、JRA札幌競馬場の越智直弘場長、平取町の遠藤桂一町長や町民、競馬ファンなどが参列。神事では氷点下のなか、楡田宮司らがふんどし姿で寒中みそぎを行い心身を清めたあと、神殿において愛馬息災、戦勝必勝、所願成就の祝詞を奏上、玉串奉奠礼を行い、神前に拝礼した。

 今年の邪気を払う恒例の矢刺しの神事は、楡田宮司が直垂姿で神馬に騎乗し、今年の歳破の方である戌の方角へ向け、愛馬先勝を願う赤い矢、諸願成就と悪疫退散を願う紫の矢、家内安全と無病息災を願う金の矢と三本の破魔矢を騎射。矢を拾った人には今年一年幸運が訪れるという言い伝えがあることから、参列者は矢を拾おうと懸命に落下点を目指して手を伸ばした。

 一本目の矢を拾った日高町富川西にある西山牧場に勤務する後藤誠治さんは「昨年に続いて2年連続で一番矢を取ることができました。去年も矢を取れて牧場の馬が重賞に優勝したので、今年も引き続き牧場が良い成績が収められればとおもいます」、二本目の矢を手にした新ひだか町三石川上にある松本牧場の松本和則さんは「とても気持ちが良いです。何事もうまくいくことを祈っています。ありがとうございます」、三本目の矢を手にした西山牧場の池田拓馬さんは「ありがたい気持ちでいっぱいです。今年も健康で幸せでいいことがある一年にしたいです。牧場の活躍も祈っています」と喜んだ。

 最後は境内で縁起の餅まきも実施。餅を拾った参列者には巨大熊手といった縁起物が振る舞われた。