ビッグレッドファームで種牡馬展示会開催
2月14日、新冠町明和にあるビッグレッドファームは、種牡馬展示会を開催した。
2月5日に始まった主要スタリオン施設の種牡馬展示会は、ここビッグレッドファームが最後。北海道の冬とは思えぬ気温10度という好天にも恵まれ、当日は数多くの軽種馬生産関係者が集まった。
種牡馬展示会に先立ち会場では、初年度産駒が明けて1歳になったベンバトルの産駒を展示。昨年のセレクトセール当歳セッションにおいて、ビッグレッドファームが7,260万円(税込)で購買した、新ひだか町静内目名にある岡田スタッドが生産したネイティヴコード23、ビッグレッドファーム生産のステラドーロ23、パフォーム23、フォクシーレディ23の4頭が父譲りの好馬体を披露した。
10時30分から始まった種牡馬展示では、明けて24歳になったロージズインメイを除く6頭の繋養種牡馬が紹介された。展示はマンハッタンカフェの最良後継として活躍馬が続出するジョーカプチーノ、ディープインパクトの後継として数多くの重賞勝ち馬を送り出すダノンバラード、クラシックホースやJRA賞最優秀障害馬の父となったゴールドシップ、本年初年度産駒がデビューを迎えるウインブライト、供用3シーズン目を迎えたベンバトル、新種牡馬のダノンザキッドという順番。
ダノンザキッドを管理した安田隆行調教師の「一番印象にあるレースはデビュー戦です。厩舎としても期待を持って臨んだレースでした。メンバーが揃ったので結果はどうなるかとおもいましたが、3馬身差をつけての圧勝は衝撃でした。やっぱり走る!と改めて感じました。性格や雰囲気は(以前管理した)ロードカナロアに匹敵する印象で、結果として勝ち星はデビューからの3連勝で終わってしまいましたが、ポテンシャルは(ロードカナロアと)同じくらいあったとおもっています。香港遠征ではつねに堂々としており元気もあって、なんの不安もなくレースに臨むことができ、精神面もひじょうに強かったとおもいます。今度は種牡馬としての活躍を願いますし、みなさまのバックアップでたくさんの産駒が見られることを楽しみにしております」という応援メッセージが読み上げられた。
種牡馬展示に続いては、ビッグレッドファーム明和内にある屋根付き坂路コースに会場を移して、初年度産駒が明けて2歳になったウインブライト産駒の公開調教を実施。ウインマリリンの半弟になるコスモチェーロ22など6頭が力強く駆け上った。
公開調教では4ハロンとラスト1ハロンを計測。4ハロンの最速は53.2秒のコスモグッドラック、ラスト1ハロンの最速はマイネルフルムーンの12.7秒だった。