ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスでオープンハウス開催
2月5日、6日、7日、8日、9日、12日の6日間、ダーレー・ジャパン株式会社は、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて、ダーレーオープンハウス2024を開催した。
ダーレーオープンハウスは、軽種馬生産者や馬主、繁殖牝馬所有者を対象に、期間を設けてダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスの繋養種牡馬をお披露目するイベント。毎年2月上旬に完全予約制で実施している。今年は海外からアダイヤー、パレスマリス、フクム、ヨシダと4頭のワールドクラスの新種牡馬を導入したことから注目が高く、オープンハウス期間中には例年以上の集客があったという。
4頭の新種牡馬のなかで最も耳目を集めたのはパレスマリス。本馬は現役時代、ダート2400mを舞台としたベルモントS(G1)とダート1600mのメトロポリタンH(G1)を制覇。種牡馬としてはファーストクロップからBCジュヴェナイルターフ(G1)勝ち馬のストラクターを送り出した。昨年は持ち込み産駒のジャンタルマンタルがデビューから無傷の3連勝で朝日杯フューチュリティS(G1)、デイリー杯2歳S(G2)を制覇しJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。今年に入ってからも外国産馬のノーブルロジャーがデビュー2連勝でシンザン記念(G3)を制覇している。昨年の天皇賞(春)(G1)、阪神大賞典(G2)、2022年の神戸新聞杯(G2)を制覇したジャスティンパレス、昨年のステイヤーズS(G2)を制覇したアイアンバローズは半弟。すでに多くの配合申し込みが寄せられている。
アメリカの芝・ダート両方でG1制覇を成し遂げた日本産馬のヨシダは、多くの説明が不要の歴史的名馬で、いまやサイアーオブサイアーズとして期待されるハーツクライの後継種牡馬。アメリカでのG1タイトルを引っ提げて逆輸入でのスタッドインとなった。
ヨーロッパを代表するビッグレース、英ダービー(G1)とキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)を3歳時に連勝するという離れ業を演じたアダイヤーは、世界トップサイアーとして名をはせるフランケルの後継。もう一頭のキングジョージ勝ち馬フクムは、欧州マイル路線で無敵を誇りフランケルの再来ともいわれたバーイードの全兄で、ディープインパクトと同じファミリーとなる。
加治屋正太郎ノミネーションマネージャーは「今年は例年よりもかなり多くの来場がありすごく盛り上がりを感じました。やはり、今年はパレスマリスを中心に4頭の新種牡馬がおりますので、注目の高さを感じました。パレスマリスに関しましては種付予定頭数を大幅に超える申し込みをいただいております。かなり高い評価をいただいているというのを、われわれも感じています。あとはパレスマリス自身が種付シーズンを乗り切ってくれるように体調を整えて、スタッフ一同気を引き締めてシーズンインしていく所存です。アダイヤーもフランケル産駒ということで注目をいただいています。馬格もあって配合する牝馬を選ばないというのは大きなポイントとおもいます。ヨシダはノーザンファーム様生産ということで、セレクトセールで取引されてアメリカに渡って、芝とダート両方のG1を獲った名馬です。ご覧いただいたようにハーツクライの産駒にしては幅があってバランスも良く筋肉質で見栄えが素晴らしく、アメリカで活躍した理由がわかるフォルムをしています。このオープンハウスを通して高い評価を改めていただきました。フクムはディープインパクトが名を連ねる優秀な母系、シャドウェルが誇るファミリーに加え、切れ味鋭いレースパフォーマンスをした一流馬です。馬体を見るととても軽くて、欧州産の重たいイメージを覆すような動きをしていて、名門出身を感じさせる雰囲気を持っています。日本の芝にもすごく合っているとおもいます。どの馬も期待してます」と話した。