ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会開催
種牡馬展示会ウィークも折り返し地点を過ぎた8日、リオンディーズやジャスタウェイなどの人気種牡馬を抱えるブリーダーズスタリオンステーション(日高町)の種牡馬展示会が開催された。
最初に登場したのは今シーズンから種牡馬生活をスタートさせる21年スプリンターズS(G1)の優勝馬ピクシーナイト。南北両半球で活躍馬を送り続けているモーリスにとっては本邦初の後継種牡馬だ。事務局からは「スプリンターズSがG1昇格後、3歳牡馬が勝利したのはタイキシャトル、マイネルラヴに続いて3頭目」と過去の成功種牡馬と同じ道を歩んできたと紹介され、加えて現役時代に手綱を取った福永祐一騎手(現調教師)のコメントを引用して種牡馬としての可能性をPRした。
また、すでに2月7日に初種付けを行ったことも併せて報告。「普段は大人しくて扱いやすい馬ですが、種付け時にはガラリ一変します」とオンオフの切り替えが上手なこともセールスポイントとして紹介され「現役時の成績以上に伸びしろがある」と締めくくられた。種付料は受胎条件100万円、出生条件150万円。
続いて社台スタリオンステーションから移動してきたサトノダイヤモンド。現役時代は菊花賞(G1)、そして有馬記念(G1)に優勝して最優秀3歳牡馬に選出されたトップホース。種牡馬としても初年度産駒から重賞2勝サトノグランツや阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着シンリョクカなどを送り、周囲の期待に応えてきた。「産駒は、本馬の現役時代同様に芝の中、長距離を得意とする産駒が多いようです。サトノダイヤモンドのポテンシャルを考えると、芝の中長距離路線での後継馬の登場も十分期待できるところ」と強調された「今後のサトノダイヤモンドに期待ください」とエールが送られた。種付料は受胎条件150万円。
新入厩馬の2頭目はドバイターフ(G1)優勝馬のリアルスティール。初年度産駒オールパルフェがデイリー杯2歳S(G2)に勝ち、同じく初年度産駒レーベンスティールがセントライト記念(G2)に優勝。さらに2年目産駒のフォーエバーヤングが全日本2歳優駿(Jpn1)を圧勝したことで、人気に拍車をかけたという。
「ディープインパクト×ストームキャットと同配合のキズナも芝、ダートで一流馬を出しており、素晴らしい血統背景を持つ、この馬にも同様、あるいはそれ以上の期待がかけられています」とコメント。種付料は受胎条件300万円と設定されたが、現段階ではブックフル(=満口)。「順調に種付けが行われれば、シーズン後半以降、配合していただけることもあろうかと思いますので、シーズン中盤。後半にかけて事務局までお問合せください」とアナウンスがあった。
続いて、今春に初年度産駒が誕生するグローリーヴェイズ、初年度産駒が1歳となるダノンスマッシュ、キセキ、マテラスカイの3頭と供用4シーズン目を迎えるフォーウィールドライブとフィエールマンが紹介され、その後はすでに産駒をデビューさせているシュヴァルグラン、アルアイン、ラブリーデイ、コパノリッキーと続き、ニュージーランドからのシャトル供用から戻ったサトノアラジン。さらにグレーターロンドン、ジャスタウェイが紹介され、約1時間にわたって繰り広げられた種牡馬展示会の最後はリオンディーズで締めくくられた。