馬産地ニュース

イーストスタッドで種牡馬展示会

  • 2024年02月06日
  • トップバッターを務めたのは新種牡馬ネクサスハート
    トップバッターを務めたのは新種牡馬ネクサスハート
  • 辻牧場に繋養されているスズカソブリンも展示された
    辻牧場に繋養されているスズカソブリンも展示された
  • 供用2年目を迎えるモジアナフレイバーが移動してきた
    供用2年目を迎えるモジアナフレイバーが移動してきた
  • ダノンレジェンドが展示会を締めくくった
    ダノンレジェンドが展示会を締めくくった
  • 挨拶する谷川代表
    挨拶する谷川代表
  • 約200人が参加して種牡馬たちを見守った
    約200人が参加して種牡馬たちを見守った

 2024年種牡馬展示会が5日のイーストスタッドから始まった。穏やかな天気に恵まれたこの日、同スタッド繋養種牡馬をひと目見ておこうと集まったのは約200人。展示会に先立ってマイクを手にした谷川貴英代表は「新種牡馬、新入厩馬を含む27頭をご紹介します」とあいさつ。集まった人たちは馬見せ場を囲むように半円を描き、1頭ずつ引いて出される種牡馬の歩様や馬格、健康状態などを細かくチェックした。

 最初に登場したのはキタサンブラックの全弟となるネクサスハート。2年連続で年度代表馬に輝き、種牡馬としても大成功を収めているキタサンブラックの全弟であり、本馬自身もセレクトセールで高額取引された期待馬だった。「全兄キタサンブラックの今年度の種付料は国内最高となる2,000万円。本馬はキタサンブラック同様にスラリと背が高く、似た雰囲気を感じさせます」と多くの配合を呼び掛けた。

 続いて辻牧場に繋養されるスズカソブリン。こちらもミドルパークS(G1)、ジュライカップ(G1)に勝ち、種牡馬としても初年度産駒から重賞勝ち馬を送っているテンソヴリンズの全弟。2019年の英国のゴフス社オービーセールにおいて20万ポンドで落札された馬だ。その現役生活は名古屋競馬2戦1勝のみだが、「早世の名種牡馬スキャットダディの血を受け継ぐ父ノーネイネヴァーは英愛2歳チャンピオンサイアー」と紹介された。

 続いて、供用2年目の新入厩種牡馬モジアナフレイバー。大井競馬場に所属し、地元重賞を3勝したほか東京大賞典(G1)3着、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)3着、黒船賞(Jpn3)3着とダートグレードでも中央、地方の強豪と互角の勝負を繰り返した活躍馬。父バトルプランはエンパイアメーカー直仔で、本邦輸入後も本馬ほかブレスジャーニーやライオンボスなどを送った成功種牡馬。その後継種牡馬であると同時に「長く活躍馬を送り続ける名牝系」と異なる観点からのセールスポイントがあげられた。

 さらに、今年、初年度産駒が誕生予定のヒガシウィルウィンやマスターフェンサー、キングオブコージ、ノボバカラが紹介され、初年度産駒が1歳となるヴァンゴッホ、サブノジュニア、サンライズソア。そしていよいよ初年産駒が待望のデビュー年度を迎えたオーヴァルエース、ハッピースプリント、スマートオーディン、サングラスが堂々たる歩様を披露した。

 その後はすでに産駒が活躍しているマジェスティックウォリアー、ホッコータルマエ、バンブーエール、ダノンレジェンドなど同スタッド自慢のラインナップを矢継ぎ早に紹介。集まった人たちはカメラや動画を撮影しながら入念にチェックを繰り返したが、ホッコータルマエとダノンレジェンドはすでに満口であることが告げられると会場からはため息も漏れた。