馬産地ニュース

ヨシダがダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドイン

  • 2024年02月06日
  • スタッドインしたヨシダ
    スタッドインしたヨシダ
  • 馬房に貼られた光り輝くネームプレート
    馬房に貼られた光り輝くネームプレート
  • 血統表には日本と所縁ある種牡馬名が並ぶ
    血統表には日本と所縁ある種牡馬名が並ぶ

 2月2日午前7時40分ころ、2024年から日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて種牡馬として供用を開始するヨシダが、アメリカから神奈川県での輸入検疫を経て元気な姿でスタッドインした。

 明けて10歳になったヨシダは、父がハーツクライ、母がヒルダズパッション、母の父がカナディアンフロンティアという鹿毛。母は2011年のバレリーナS(G1)、2011年のヴェイグランシーH(G2)、2011年のインサイドインフォメイションS(G2)、2010年のレイヴンランS(G2)、2011年のハリケインバーティS(G3)などの勝ち馬で、半妹には2020年のシンザン記念(G3)を制覇し2019年のアルテミスS(G3)で2着、2021年の福島牝馬S(G3)で3着になったサンクテュエールがいる。

 安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。2015年のセレクトセール1歳セッションにおいて、101,520,000円(税込)でJohn McCormack Bloodstock, Agent for Winstar Farmに購買された市場取引馬として知られる。

 ヨシダの競走成績は18戦5勝2着4回3着1回。現役競走馬時はアメリカを拠点とし、2017年のヒルプリンスS(G3)でブリックスアンドモルタルらを抑えて重賞初制覇を飾った。2018年にはビーチパトロールらを相手にターフクラシックS(G1)を制覇。さらに初ダートとなった2018年のウッドワードS(G1)に優勝し、日本産馬として初めてアメリカのダートG1競走を制覇する歴史的快挙を成し遂げた。

 現役引退後の2020年からアメリカで種牡馬として供用を開始。昨年初年度産駒がデビューし、早くも10頭以上が勝利を収めている。

 2024年の種付料は出生条件150万円(産駒誕生後30日以内支払)。ハーツクライの後継として順調に配合申し込みが集まっているという。

 ダーレー・ジャパンのハリー・スウィーニィ代表取締役は「ヨシダの血統は日本の生産者のみなさんに、とてもわかりやすい血統といえます。いま現在、ハーツクライの後継種牡馬はスワーヴリチャードがすごく走っていますね。だから、ヨシダもすごく人気があります。ヨシダはアメリカのG1レースを2つ勝ちました。ひとつは芝でひとつはダートです。両方とも日本の競馬に合うとおもいます。JRAは52%のレースがダートだから、ヨシダはすごくオプションがあるね。すごく面白いとおもいます」と話した。