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パレスマリスがダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドイン

  • 2024年02月06日
  • スタッドインしたパレスマリス
    スタッドインしたパレスマリス
  • 期待を寄せるハリー・スウィーニィ代表取締役
    期待を寄せるハリー・スウィーニィ代表取締役
  • 馬房に設置された輝かしいネームプレート
    馬房に設置された輝かしいネームプレート

 2月2日午前7時40分ころ、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに、2024年から種牡馬として新たに供用を開始するパレスマリスが、アメリカから元気な姿でスタッドインした。

 明けて14歳になったパレスマリスは、父がカーリン、母がパレスルーマー、母の父がロイヤルアンセムという鹿毛のアメリカ産馬。半弟には2023年の天皇賞(春)(G1)、2023年の阪神大賞典(G2)、2022年の神戸新聞杯(G2)などを制覇し、2023年の天皇賞(秋)(G1)で2着、2021年のホープフルS(G1)で2着、2022年の菊花賞(G1)で3着、2023年の宝塚記念(G1)で3着になったジャスティンパレス、2023年のステイヤーズS(G2)を制覇し、2022年の阪神大賞典(G2)で2着、2021年のステイヤーズS(G2)で2着にったアイアンバローズがいる。

 パレスマリスの競走成績は19戦7勝2着4回3着2回。アメリカで現役生活を送り、2013年のベルモントS(G1)、2014年のメトロポリタンH(G1)、2014年のガルフストリームパークH(G2)、2014年のニューオーリンズH(G2)、2013年のジムダンディS(G2)、2014年のウェストチェスターS(G3)などを制覇した。

 現役引退後の2016年からアメリカで種牡馬として供用開始。初年度産駒から2019年のBCジュヴェナイルターフ(G1)を制覇したストラクターを送り出した。また。日本では昨年、ジャンタルマンタルが、新馬、デイリー杯2歳S(G2)、朝日杯フューチュリティS(G1)とデビューから無傷の3連勝でG1勝ち馬となり、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞。さらに今年になってノーブルロジャーがシンザン記念(G3)をデビュー2連勝で制覇と、その活躍はとどまることを知らない。

 2024年の種付料は出生条件350万円(産駒誕生後30日以内支払)。自身がアメリカのクラシックウイナー、きょうだいに天皇賞馬がいる血統背景、日本で数少ない産駒がJRAの重賞競走を制覇したことで、数えきれないほどの配合申し込みがきているという。

 ダーレー・ジャパンのハリー・スウィーニィ代表取締役は「パレスマリスは日本での産駒が素晴らしいです。ジャンタルマンタルは3戦3勝で2歳チャンピオンになりました。年が明けてノーブルロジャーも2戦2勝で重賞を勝ちました。すごい人気があって申し込みは多いです。とてもエキサイティングな種牡馬です。種付料を安くしたのは私の失敗とおもっています」と茶目っ気を交えて話した。