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スズカソブリンが辻牧場でスタッドイン

  • 2024年02月06日
  • スタッドインしたスズカソブリン
    スタッドインしたスズカソブリン
  • 全兄は欧州のトップスプリンターとして活躍
    全兄は欧州のトップスプリンターとして活躍
  • ノーネイネヴァーの貴重な後継として期待は大きい
    ノーネイネヴァーの貴重な後継として期待は大きい

 浦河町東幌別にある辻牧場において、スズカソブリンが2024年から種牡馬として新たに供用を開始することがわかった。

 明けて5歳になったスズカソブリンは、父がノーネイネヴァー、母がシーキングソラス、母の父がイクシードアンドエクセルという鹿毛のアイルランド産馬。2019年のジュライC(G1)、2018年のミドルパークS(G1)、ラウンドタワーS(G3)などを制覇したテンソヴリンズの全弟で、一族には1995年の宝塚記念(G1)、京阪杯(G3)などを制覇しJBBA日本軽種馬協会九州種馬場で種牡馬生活を送ったダンツシアトル、1995年の安田記念(G1)、京王杯スプリングC(G2)などを制覇したハートレイクなどがいる。

 現役時代のスズカソブリンは永井啓弐氏が所有し、栗東の橋田満厩舎で管理されたが不出走のまま2022年11月に名古屋競馬の川西毅厩舎へ転厩。2023年1月1日に名古屋競馬場でデビューし、2着以下に1.9秒もの差をつけデビュー戦を勝利で飾った。通算成績は2戦1勝になる。

 父ノーネイネヴァーは2013年のモルニー賞(G1)、英ノーフォークS(G2)、2014年のウッドフォードS(G3)などを制覇したトップスプリンター。公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場において2010年から2019年まで種牡馬として供用され、現在は功労馬として余生を過ごしているヨハネスブルグがアメリカに残したスキャットダディの代表産駒の一頭として知られる。父としては前出のテンソヴリンズのほか、2021年のコロネイションS(G1)、サセックスS(G1)、2022年のジュライC(G1)、2020年のチヴァリーパークS(G1)などを制覇したアルコールフリー、2022年のミドルパークS(G1)、モルニー賞(G1)、ロベールパパン賞(G2)、マーブルヒルS(G3)などを制覇したブラックビアード、2022年のBCジュヴェナイルフィリーズターフ(G1)、愛デビュターントS(G2)、アルバニーS(G3)、ナーススプリントS(G3)などを制覇したメディテイト、2022年のフィーニクスS(G1)、2023年のサンディレインS(G2)、アングルシーS(G3)などを制覇したリトルビッグベアなど数多くの活躍馬を送り出し、2022年、2023年と2年連続で英愛2歳チャンピオンサイアーとなっている。日本での後継種牡馬は、2022年の福島記念(G3)、2021年の鳴尾記念(G3)などを制覇したユニコーンライオンに続き2頭目となる。

 2024年の種付料は受胎条件20万円(フリーリターン特約付き)、もしくは、出生条件30万円。種付業務は浦河町西幌別にあるイーストスタッドで行うという。事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「競走馬としては大成できませんでしたが、生まれ持ったポテンシャル、活躍馬多数の母系、スピード豊かなサイアーラインはとても魅力的です。大きなタイトルは産駒に託したいとおもいます。応援のほど、よろしくお願いいたします」と話した。