馬産地ニュース

浦河町軽種馬生産振興会青年部が種牡馬視察研修

  • 2024年01月30日
  • 新種牡馬を中心に36頭を視察した研修
    新種牡馬を中心に36頭を視察した研修
  • JBBA静内種馬場の新種牡馬シャープアステカ
    JBBA静内種馬場の新種牡馬シャープアステカ
  • 種牡馬視察研修には50人以上が参加した
    種牡馬視察研修には50人以上が参加した

 1月27日、浦河町の牧場後継者で構成される浦河町軽種馬生産振興会青年部(岡本昂昌部長、部員5名)は、令和6年度種牡馬視察研修を行った。

 種牡馬視察研修は同青年部の事業の一環。毎年、種付シーズン前に行う恒例イベントで、本年は青年部員のほか、青年部OB、荻伏軽種馬生産振興会青年部やJRA日高育成牧場の職員、公益財団法人軽種馬育成調教センターの職員など50人以上が参加した。

 新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場では、昨年12月にスタッドインしたシャープアステカを視察。ガイド役を務めた遊佐繁基場長は「本馬は米G1シガーマイルH(G1)を含む重賞5勝をあげ活躍、種牡馬としては北米ファーストクロップ&2歳総合サイアーランキング勝ち馬数第一位を記録しています」と現役時代の競走成績や種牡馬成績を説明した。

 ここでの視察はシャープアステカ1頭だったが、遊佐場長は「静内種馬場には、ほかにもカラヴァッジオ、デクラレーションオブウォー、ミスチヴィアスアレックス、アニマルキングダム、ノーブルミッション、マクフィ、クリエイターⅡ、バゴ、デビッドジュニアを繋養しています。浦河の生産者のみなさまには、当種馬場繋養種牡馬の産駒から数多くの活躍馬を送り出していただき感謝しています。本年の展示会は2月9日午前9時から、種付業務は2月10日からです。本年も多くのご利用をお待ちしています。どうぞ、よろしくお願いいたします」とアピールした。

 穏やかな天候に恵まれたこの日は、新ひだか町静内田原にあるアロースタッド、新ひだか町静内目名にあるレックススタッド、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーション、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーション、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス、安平町早来源武にある社台社台スタリオンステーションも見学。テーオーケインズ、パンサラッサ、ファストフォース、カフェファラオ、タイトルホルダー、ダンシングプリンス、オナーコード、ウエストオーバー、ヴェラアズール、ジュンライトボルト、ピクシーナイト、アダイヤー、フクム、イクイノックス、シュネルマイスター、グレナディアガーズといった新種牡馬やリアルスティール、コントレイル、キズナなどの人気種牡馬を精力的に見て回った。

 岡本部長は「この研修は新種牡馬を中心に視察します。間近で種牡馬のコンディションやコンフォメーションなどをチェックできる貴重な機会として毎年、青年部員のほか多くの牧場関係者に参加していただいています。種付シーズン前のお忙しいなか、時間を割いて対応していただいた各スタリオン関係者のみなさまに感謝申し上げます」と話した。