ジェイエス冬季繁殖馬セールが開催される
株式会社ジェイエスが主催する「2024冬季繁殖馬セール」は新ひだか町の北海道市場において1月24日(水)に行われた。上場頭数は39頭(受胎馬18、空胎馬21)で、売却頭数は24頭(受胎馬12、空胎馬12)。売却頭数は前年比1頭増だったが、上場頭数が14頭増だったために売却率は前年比30.5pt減の61.5%。総売り上げは220,341,000円(消費税込み)で前年比80,278,000円減だったものの過去10年では2番目の売上げを記録し、平均価格も過去10年では2番目となる9,180,875円(3,889,516円減)となった。
最高価格馬は北海道市場セレクションセール取引馬で、2021年の報知杯フィリーズレビュー(G2)優勝馬シゲルピンクルビー(6歳、父モーリス)。半姉に昨年の当セールにおいて165,000,000円取引されたシゲルピンクダイヤ(当時、モーリスを受胎)がいる血統だが、こちらは未供用での上場。追加上場が、発表された日からその動向に注目が集まったが、159,500,000円で安平町のノーザンファームに購買された。
高額2位は同じく未供用馬で北海道市場サマーセール取引馬のラブリークイーン(6歳、父ラブリーデイ)。現役時代は美浦の田中清隆厩舎、そして嘉藤貴行厩舎に所属し、逃げ、先行力を武器に古町SなどJRA4勝。祖母シータトウショウが、セントウルS(G2)など重賞5勝シーイズトウショウの半妹という血統で480kg台という恵まれた馬体で全4勝をダート競馬で記録している。酒井孝敏氏によって8,800,000円で落札された。
高額3位も未供用馬のジャストザビアンカ(6歳、父ディープブリランテ)。現役時代は栗東の牧浦充徳厩舎に所属し21戦して会津特別など3勝。全3勝を芝1200mで記録したスピード馬だった。この馬は新ひだか町の岡田スタッドが7,260,000円で争奪戦にピリオドを打っている。
なお受胎馬の最高価格はニューイヤーズデイを受胎しているハヤブサプリプリ(11歳、父キングカメハメハ)。現役時代は美浦の藤原辰雄厩舎に所属し、18戦2勝2着1回3着3回。祖母に浦和記念(G2)やエルムS(G3)など重賞8勝プリエミネンスを持つ血統。母として昨年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)5着で、今年の弥冨記念を勝ったミトノウォリアーを生んでいる。この馬は、(株)ホース・マネジメント・ボスが6,050,000円で落札した。
(株)ジェイエスの大西恵介氏は「まずは、たくさんのご参加、ご購買をいただき感謝申し上げます。繁殖馬セールは上場頭数を確保することが大きな課題になっておりますが、昨年を大きく超える申し込み頭数をいただきました。これは、この市場が幅広い層に認知いただいた結果と受け止めています。これからも購買者の方々にご満足いただけるような市場開催を目指し、努力していきますのでご利用ください」とセールを総括した。