馬産地ニュース

ウインマリリンがコスモヴューファームで繁殖入り

  • 2024年01月17日
  • 生まれ故郷に戻ってきたウインマリリン
    生まれ故郷に戻ってきたウインマリリン
  • 岡田義広社長自ら愛馬を出迎えた
    岡田義広社長自ら愛馬を出迎えた
  • サンシャインパドックで英気を養った
    サンシャインパドックで英気を養った

 1月6日午前9時30分ころ、新冠町東泊津にあるコスモヴューファームに、2024年から繁殖牝馬として供用されるウインマリリンが到着した。

 ウインマリリンの繁殖入りには株式会社ウインの岡田義広社長が自ら出迎え、愛馬の労をねぎらった。

 明けて7歳になったウインマリリンは、父がスクリーンヒーロー、母がコスモチェーロ、母の父がフサイチペガサスという牝の栗毛。コスモヴューファームの生産で、2014年のラジオNIKKEI賞(G3)などを制覇したウインマーレライの半妹になる。

 現役時代のウインマリリンは、株式会社ウインが所有し、美浦の手塚貴久厩舎が管理し、競走成績は22戦6勝2着2回3着1回。2019年12月に中山競馬場の2歳新馬戦でデビューし、初陣を勝利で飾った。

 3歳になり2020年のミモザ賞で2勝目をあげると、続く2020年のフローラS(G2)で重賞初制覇。オークス(G1)の優先出走権を手にすると、本番のオークス(G1)はデアリングタクトの2着に惜敗した。

 古馬になってからは2021年の日経賞(G2)とオールカマー(G2)に優勝。2022年の香港ヴァーズ(G1)でG1初制覇を成し遂げた。日本調教馬の牝馬による香港ヴァーズ(G1)制覇は史上初めての歴史的大快挙となった。

 2023年の有馬記念(G1)7着がラストラン。12月27日付けでJRAの競走馬登録を抹消した。

 生まれ故郷に戻ってきたウインマリリンを前にした岡田社長は「まずはおつかれさまでした、ですね。長い間よくがんばってくれました。勝った香港ヴァーズ(G1)などもうれしかったですが、一番印象に残っているのは勝てはしませんでしたが2020年のオークス(G1)ですね。一番人気のデアリングタクトは前が詰まり苦しい位置にいたので、これはウインマリリンとウインマイティーでワンツーがあるかなと一瞬おもったのですが、最後はデアリングタクトが突き抜けて離されてしまいました。あのゴール前が一番興奮しましたねえ。初年度はタイトルホルダーとの交配を予定しています。タイトルホルダーの自分のペースで行って最後突き放すという能力は目を見張るものがありました。ウインマリリンは筋肉がソフトですので、優秀な筋肉を持つタイトルホルダーやドゥラメンテの良さで補えばいい子が生まれるのではと期待しています」と話した。