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タイトルホルダーがレックススタッドにスタッドイン

  • 2024年01月17日
  • スタッドインしたタイトルホルダー
    スタッドインしたタイトルホルダー
  • 元気な姿でレックススタッドに到着
    元気な姿でレックススタッドに到着
  • ドゥラメンテの後継種牡馬として期待は広がる
    ドゥラメンテの後継種牡馬として期待は広がる

 1月6日午前9時過ぎ、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、2024年から種牡馬として新たに供用を開始するタイトルホルダーがスタッドインした。

 タイトルホルダーのスタッドインには生産者である岡田スタッドの岡田壮史マネージャーをはじめとしたスタッフや育成を手掛けたノルマンディーファームのスタッフら関係者が出迎え、愛馬の門出にエールを送った。

 明けて6歳になったタイトルホルダーは、父がドゥラメンテ、母がメーヴェ、母の父がモチヴェイターという牡の鹿毛。ドゥラメンテの初年度産駒の一頭で、2018年のセレクトセール当歳セッションにおいて、山田弘氏に21,600,000円(税込)で売却された市場取引馬として有名だ。

 タイトルホルダーは現役時代、山田弘氏が所有、美浦の栗田徹厩舎が管理し、競走成績は19戦7勝2着3回3着1回。2020年10月に中山競馬場の2歳新馬戦でデビューし、一番人気の支持に応え逃げ切って初陣を勝利で飾った。続く東京スポーツ杯2歳S(G3)は2着、暮れのホープフルS(G1)は4着と、2戦続けて勝ったダノンザキッドの後塵を拝したが、3歳初戦となった2021年の弥生賞ディープインパクト記念(G2)で、シュネルマイスター、ダノンザキッドらを相手に逃げ切って重賞初制覇。クラシック第一弾の皐月賞(G1)はエフフォーリアの2着となった。秋の菊花賞(G1)は2着以下に5馬身差をつけて逃げ切り勝ち。待望のG1タイトルを手に入れた。

 4歳時は始動戦の日経賞(G2)を快勝すると、天皇賞(春)(G1)は2着のディープボンド以下に7馬身差をつけて逃げ切り勝ち。宝塚記念(G1)は逃げたパンサラッサを2番手で追走し最後はヒシイグアスに2馬身差をつけてグランプリ制覇を果たし2022年はJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出された。2023年は日経賞(G2)に優勝。2023年12月の有馬記念(G1)3着がラストランになった。

 有馬記念(G1)が行われた12月24日に中山競馬場で引退式を行ったタイトルホルダーは、1月5日付けでJRAの競走馬登録を抹消。有志による高額シンジケートも結成されている。2024年の種付料は受胎条件350万円(フリーリターン特約付帯)。すでに多くの配合申し込みが寄せられ満口になっているという。

 事務局の(株)レックスは「無事に到着してホッとしました。普段はおとなしくて扱いやすいですが、ふとした時の動きは柔らかくて力強さを感じます。種付シーズンまで1か月ほどですので、体調管理をしっかり行って万全の態勢を整えていく所存です」と話した。