ゴールデンバローズが白馬牧場で種牡馬復帰
12月25日午前9時30分ころ、新冠町西泊津にある白馬牧場に、2020年以来4年ぶりに種牡馬として復帰することになったゴールデンバローズが新入厩した。
明けて12歳になるゴールデンバローズは、父がタピット、母がマザーロシア、母の父がマヤコフスキーという血統。2014年のファシグティプトン社によるフロリダセールにおいて、450,000ドルで売却されたアメリカ産馬になる。
現役時代のゴールデンバローズは、猪熊広次氏が所有、美浦の堀宣行厩舎、南関東・大井の藤田輝信厩舎、北海道の田中淳司厩舎が管理し、競走成績は26戦6勝2着3回3着1回。2014年11月のデビュー戦は芝で2着。ダートに替わった2戦目で2着以下に2.6秒差をつけて初勝利を飾った。2015年1月の3歳500万下にも勝つと、ヒヤシンスSで破竹の3連勝を達成。UAEダービー(G2)は3着となった。
帰国後は2017年になってダート戦を連勝。その後は南関東・大井で移籍初戦に勝利。最後はホッカイドウ競馬で現役生活にピリオドを打った。
現役引退後の2020年に種牡馬として供用開始。種牡馬1年目は18頭と交配し9頭が血統登録された。2021年以降は種付けを休止していたが、2023年に初年度産駒がデビューすると、数少ない産駒のなかから、デビューから5戦無敗で岩手のネクストスター盛岡、南部駒賞などを制覇したフジユージーンを送り出したほか、ホッカイドウ競馬ではオオイチョウがJRA認定のフレッシュチャレンジ競走でデビュー勝ち、JRAではエフエイト、タケノシンセイと2頭が勝利するなど活躍。種牡馬復帰の声が高まった。
2024年の種付料は50万円(受胎条件)、80万円(出生条件)。試験交配も済ませ4年ぶりの種牡馬生活へ向け準備万端の態勢という。白馬牧場は「種牡馬を経験しているだけあって試験交配もすぐにパスしました。産駒の活躍もあり、すでに配合申し込みも寄せられています。種牡馬としての能力もお墨付きです。よろしくお願いいたします」と話した。