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サトノアラジンがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに帰厩

  • 2024年01月15日
  • ニュージーランドでのシャトルを終えたサトノアラジン
    ニュージーランドでのシャトルを終えたサトノアラジン
  • 長旅の疲れも見せず元気いっぱい
    長旅の疲れも見せず元気いっぱい
  • 南半球では多くの重賞勝ち馬を送り出している
    南半球では多くの重賞勝ち馬を送り出している

 12月26日午前早朝、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、シャトル先のニュージーランドからサトノアラジンが帰厩した。

 明けて13歳になったサトノアラジンは、父がディープインパクト、母がマジックストーム、母の父がストームキャットという牡の鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームで2011年に産声を上げ、同年7月のセレクトセール当歳セッションにおいて、136,500,000円(税込)で取引された市場取引馬で、2014年のエリザベス女王杯(G1)、2015年の産経大阪杯(G2)などを制覇したラキシスの全弟として知られる。

 現役時代は父ディープインパクトを彷彿させる瞬発力を生かしたパフォーマンスで活躍。2017年の安田記念(G1)、2016年のスワンS(G2)、京王杯スプリングC(G2)など3つの重賞競走を含め29戦8勝2着5回3着3回の成績を残した。

 2018年に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。2023年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて供用されている。ニュージーランドへは2018年、2019年、2021年、2022年、2023年とシャトル。南半球では2023年のATCオーストラリアンオークス(G1)、ニュージーランドオークス(G1)などを制覇したペニーウェカ、2023年のホークスベイギニーズ(G2)を制したランタンウェイ、2023年のカウンティズボール(G3)、2022年のボーンクラッシャーS(G3)などを制覇したセイクリッドサトノ、2023年のマタマタスリッパーS(G3)などを制覇したトーキョータイクーン、2023年のボーンクラッシャーS(G3)などを制覇したルポソリタリオ、2023年のユーロジーS(G3)などを制覇したスティルバンゴン、2022年のMRCブルーサファイアS(G3)などを制覇したグランドインパクト、2023年のATCグローミングS(G3)などを制覇したラフアタックなど多くの活躍馬を送り出している。

 5度目のシャトルとなった2023年は、2022年の12,500ニュージーランドドルから45,000ニュージーランドドルに種付料が大幅アップ。人気種牡馬として160頭以上の繁殖牝馬を集めたという。

 2024年の種付料は受胎条件100万円(8月末日受胎確認後9月末日迄支払。フリーリターン特約付)、出生条件150万円(産駒誕生後1か月以内支払い)。事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「無事に帰ってきて何よりです。南半球では続々と重賞勝ち馬を送り出して、今や押しも押されぬ人気を集めています。日本でも産駒は安定して走っていますので、配合次第では大物が出てきてもおかしくありません。皆様のご利用をお待ちしています」と話した。