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オセアグレイトがYogiboヴェルサイユリゾートファームでスタッドイン

  • 2023年12月25日
  • スタッドインしたオセアグレイト
    スタッドインしたオセアグレイト
  • 現役時代はステイヤーズS(G2)を制覇した
    現役時代はステイヤーズS(G2)を制覇した
  • 父は2011年の三冠馬オルフェーヴル
    父は2011年の三冠馬オルフェーヴル

 12月21日午前9時ころ、日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームに、2024年から種牡馬として新たに供用を始めるオセアグレイトがスタッドインした。

 オセアグレイトは牡7歳の鹿毛。父はオルフェーヴル、母はブルーダヌーブ、母の父はバーリという血統で、一族には2016年の皐月賞(G1)、セントライト記念(G2)、共同通信杯(G3)などを制覇したディーマジェスティ、2019年のスプリンターズS(G1)、セントウルS(G2)、京王杯スプリングC(G2)、2017年の京王杯2歳S(G2)、2018年のアーリントンC(G3)などを制覇したタワーオブロンドン、1991年の英ダービー(G1)、愛ダービー(G1)、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)、1990年のデューハーストS(G1)などを制覇し、1996年から日本軽種馬協会静内種馬場にて種牡馬生活を送ったジェネラス、1997年のマイラーズC(G2)やセントウルS(G3)などを制覇したオースミタイクーン、2020年にクリテリヨムアンテルナシヨナル(G1)などを制覇しエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出され、2022年からイーストスタッドで種牡馬生活を送っているヴァンゴッホなどがいる。新ひだか町三石富沢になる下屋敷牧場の生産馬で、2017年のセレクトセール1歳セッションにおいてIHR組合に16,740,000円(税込)で売却された市場取引馬として知られる。

 現役時代のオセアグレイトは、IHR、XIAOジャパンが所有、美浦の菊川正達厩舎が管理し、競走成績は20戦5勝2着2回3着2回。2019年1月の3歳新馬戦でデビューした。2019年5月、6戦目で待望の初勝利をあげると、1勝クラスの稲城特別、2勝クラスの信夫山特別と3連勝を記録。重賞初挑戦となったセントライト記念(G2)は敗退したが、年が明けて古馬になり、2020年1月迎春Sで4勝目をあげた。つづくダイヤモンドS(G3)はミライヘノツバサ、メイショウテンゲンに続く3着に善戦。そして2020年暮れ、マラソンレースのステイヤーズS(G2)で上がり3ハロン34秒8の末脚を発揮し逃げたタガノディアマンテをアタマ差差し切り重賞初制覇を果たした。2021年の京都大賞典(G2)後に左前浅屈腱炎を発症して休養。2年の歳月を費やし再起を目指したが断念。12月15日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。

 岩崎崇文Yogiboヴェルサイユリゾートファーム代表は「オセアグレイトはオーナーの個人所有で種牡馬になります。長く休んでいただけあって元気いっぱいです。これから少しずつ新しい環境に慣らしていって種牡馬になるための準備をしていこうとおもいます」と話した。