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シャープアステカがJBBA静内種馬場にスタッドイン

  • 2023年12月25日
  • スタッドインしたシャープアステカ
    スタッドインしたシャープアステカ
  • 元気な姿でJBBA静内種馬場に到着
    元気な姿でJBBA静内種馬場に到着
  • 雄大で幅のある素晴らしい馬体をお披露目した
    雄大で幅のある素晴らしい馬体をお披露目した
  • 馬房に設置されたネームプレートには輝かしい勲章の数々
    馬房に設置されたネームプレートには輝かしい勲章の数々

 12月22日午前7時15分ころ、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)静内種馬場に、2024年から種牡馬として新たに供用を開始するシャープアステカが、アメリカからスタッドインした。

 シャープアステカのスタッドインには種馬場スタッフのほか、JBBAの生産育成技術者研修第45期生も出迎え。期待の新種牡馬のフォルムを目に焼き付けた。

 シャープアステカは牡10歳の黒鹿毛。父はフロイド、母はソーシャープ、母の父はセイントリアムという血統のアメリカ産馬で、一族にはドワイヤーS(G2)などを制覇したミントレーン、サンランドダービー(G3)などを制覇したファイアリングライン、カナダ3歳牡馬チャンピオンのキートゥザムーン、ヴァニティH(G1)、アシュランドS(G1)、ハリウッドオークス(G1)、アップルブラッサムH(G2)、ラカニャーダS(G2)などを制覇したゴージャス、ケンタッキーオークス(G1)などを制覇したシーサイドアトラクション、プリンセスマーガレットS(G3)などを制覇したヒアーム、カナダ3歳牝馬チャンピオンで米国年度代表繁殖牝馬のカマー、欧州年度代表馬のファンタスティックライト、米2歳牝馬チャンピオンのゴールデンアトラクション、フロリダダービー(G1)などを制覇したケイプタウンなどがいる。

 シャープアステカの競走成績は17戦8勝2着5回3着1回。2015年12月にデビュー。3戦目に4馬身1/2差をつけ初勝利をあげた。重賞初挑戦となった2016年パットデイマイルS(G3)で2着に2馬身半差をつけ、初勝利から破竹の3連勝で重賞初制覇。2017年2月のガルフストリームパークH(G2)で2着に4馬身1/2差をつけ重賞2勝目をあげた。その後、モンマスCS(G3)、ケルソH(G2)と重賞を連勝。2017年12月のシガーマイルH(G1)で2着のマインドユアビスケッツに5馬身1/4差をつけ圧勝。待望のG1初制覇を果たした。

 現役引退後の2019年にアメリカのスリーチムニーズファームで種牡馬入り。昨年デビューした初年度産駒は2歳時に34頭が勝利し、2022年北米ファーストクロップサイアーランキングと2歳総合サイアーランキング勝ち馬数で第1位となった。

 アメリカからの輸送、輸入検疫を終えてからの輸送に立ち会った遊佐繁基場長は「無事に到着してよかったです。寒い時期での輸送になりましたがとてもいい状態で入厩できてほっとしています。おかげさまで150頭以上の配合申し込みをいただいてます。種牡馬としても多頭数交配してきたという実績がありますので、状態を見ながら追加で申し込みを受け付ける予定です。ぜひ、みなさまにご利用していただきたいです。ご覧のようにすごく素晴らしい馬体をしていますので、2月の展示会でお披露目できるのを楽しみにしております」と話した。

 2024年度の種付条件は受胎確認後支払150万円(受胎確認後10月31日払。流産時、産駒死亡時返還) 。また、同一種牡馬への複数頭種付に付する種付権利無償贈呈制度の対象馬になる。