ヴェラアズールが優駿スタリオンステーションにスタッドイン
12月11日午前9時30分ころ、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2024年度から新たに種牡馬として導入されることになったヴェラアズールがスタッドインした。
ヴェラアズールのスタッドインには、優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表取締役やスタッフ、事務局となる株式会社優駿の須崎孝治代表取締役や職員、報道陣などが駆けつけ、種牡馬生活の前途を祈念した。
白老町社台にある社台コーポレーション白老ファームで生産されたヴェラアズールは、牡6歳の青毛。父はエイシンフラッシュ、母はヴェラブランカ、母の父はクロフネという血統で、おばには2007年の阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)や2008年のオークス(Jpn1)などを制覇したトールポピー、2011年の秋華賞(G1)、クイーンS(G3)などを制覇したアヴェンチュラ、おじには2006年の東京スポーツ杯2歳S(G3)、ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)、2007年の共同通信杯(Jpn3)などを制覇したフサイチホウオーがいる。
現役時代のヴェラアズールは、キャロットファームが所有、栗東の渡辺薫彦厩舎が管理し、競走成績は27戦6勝2着4回3着5回。2020年3月のデビューから16戦はダート競走で2勝を記録。2022年3月に芝の競走に転じると転向初戦で通算3勝目をあげた。6月のジューンSに勝って晴れてオープン入り。ひと夏を越して秋の京都大賞典(G2)で上がり3ハロン33秒2の追い込みを決めて重賞初制覇を飾った。次走のジャパンC(G1)は上がり3ハロン33秒7の末脚を繰り出して優勝。芝の競走に転向してからわずか6戦、破竹の3連勝を決めG1初制覇を成し遂げた。本年のジャパンC(G1)がラストラン。レース後、左前脚に屈けん炎を発症したため現役引退が決まり、12月6日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。
事務局の株式会社優駿は「デビュー当初は脚元の関係でダート戦を使っていましたが、京都大賞典(G2)の最後の直線でごぼう抜きした姿を見て、この馬は本物だとおもいました。次のジャパンC(G1)でも父のエイシンフラッシュと同じような瞬発力を見せてくれました。大型馬でありながら、一瞬の脚は本当に魅力があります。漆黒の馬体も迫力十分ですね」と話した。
2024年の種付料は受胎条件50万円(フリーリターン対象)と発表されている。