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ダーレー・ジャパンがフクムをお披露目

  • 2023年12月12日
  • お披露目されたフクム
    お披露目されたフクム
  • 全弟はカルティエ賞年度代表馬バーイード
    全弟はカルティエ賞年度代表馬バーイード
  • シーザスターズの本邦初後継種牡馬になる
    シーザスターズの本邦初後継種牡馬になる

 12月6日、日高町富川東にあるダーレー・ジャパン株式会社は、2024年から新たに種牡馬として導入するフクムを、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいてお披露目した。

 フクムは牡6歳の鹿毛。父はシーザスターズ、母はアガリード、母の父はキングマンボという血統のアイルランド産で、全弟にはクイーンエリザベス二世S(G1)、ムーランドロンシャン賞(G1)、ヨークインターナショナルS(G1)、サセックスS(G1)、クイーンアンS(G1)、ロッキンジS(G1)などを制覇して、カルティエ賞年度代表馬、カルティエ賞古馬チャンピオンに選ばれたバーイードがおり、ハイクレアにたどり着く母系にはナシュワン、ネイエフ、ディープインパクトなどが名を連ねる。

 フクムの競走成績は18戦11勝2着1回3着2回。シャドウェル(Shadwell Estate Company Ltd)の自家生産馬で、年齢を重ねる毎に着実に成長を遂げ、5歳になった2022年にコロネイションC(G1)で2着以下に4馬身1/4差を付ける圧巻のパフォーマンスでG1初制覇を成し遂げた。本年のキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)では、ディープインパクト産駒の英ダービー馬オーギュストロダン、愛ダービー馬ウエストオーバーら強豪を退けて優勝。一気に芝中距離路線のトップクラスに昇り詰めた。

 父シーザスターズは世界的名馬ガリレオの半弟で、現役時代は凱旋門賞(G1)、英ダービー(G1)、ヨークインターナショナルS(G1)、英2000ギニー(G1)、愛チャンピオンS(G1)、エクリプスS(G1)などを制覇した。2009年のカルティエ賞年度代表馬と最優秀3歳牡馬をダブル受賞した名競走馬。日本ダービー馬ウオッカが繁殖入りした初年度に交配された種牡馬としても知られ、父としてはフクムとバーイードのきょうだいのほか、クロスオブスターズ、クリスタルオーシャン、ジャストファイン、エミリーアップジョン、フィフティースターズなど数多くの活躍馬を送り出している。

 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスには11月7日にスタッドイン。お披露目では均整の取れた垢抜けした馬体を誇示した。

 加治屋正太郎ノミネーションマネージャーは「10月の凱旋門賞(G1)を終えてすぐに日本へ来たので、輸入検疫など心配事がありましたが、検疫期間中も順調でスタッドインしてからも環境の変化に動じることなく元気に過ごしています。強いメンバーのコロネイションC(G1)に優勝して関係者を驚かせました。これで本格化したとおもった矢先に骨折で1年間休養ということで、完成期に近づいたところでの骨折は悔やまれましたが、そこから見事に復活してキングジョージ六世&クイーンエリザベスS (G1)で勝負強いところを見せてくれました。相当な能力があったんだろうなと推測します。クラシックやヨーロッパで活躍できる産駒が出てくれることを期待しています」と話した。

 2024年の種付条件は決まり次第発表される。