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ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにてアダイヤーがお披露目される

  • 2023年12月12日
  • お披露目されたアダイヤー
    お披露目されたアダイヤー
  • 2021年の英ダービー(G1)優勝馬
    2021年の英ダービー(G1)優勝馬
  • フランケルの後継として期待は大きい
    フランケルの後継として期待は大きい

 12月6日、日高町富川東にあるダーレー・ジャパン株式会社は、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて、2024年から種牡馬として新たに供用を開始するアダイヤーをお披露目した。

 アダイヤーは牡5歳の鹿毛。父はフランケル、母はアンナサライ、母の父はドゥバウィという血統のアイルランド産馬で、母はグロット賞(G3)優勝、愛1000ギニー(G1)2着と活躍、おいにはジャンリュクラガルデール賞(G1)などを制覇してフランス2歳牡馬チャンピオンに輝いたナショナルディフェンスがいる。

 アダイヤーの競走成績は13戦5勝2着4回3着1回。2020年、デビュー2戦目で2着に9馬身差を付けて初勝利をあげると、3戦目のクラシックトライアルS(G3)、4戦目のダービートライアルSで共に2着。デビュー5戦目となった2021年の英ダービー(G1)で2着に4馬身半差を付ける圧倒的なパフォーマンスを披露しG1初制覇を成し遂げた。

 続くキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)は、名だたる古馬勢を相手に、フランスダービー馬のミシュリフとの壮絶な叩き合いを制し優勝。ガリレオ以来となる、英ダービー(G1)、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)同年制覇という快挙を達成した。

 父フランケルはG1競走10勝を含め14戦14勝の成績を残した歴史的名馬。父としてもアダイヤーのほか、アルピニスタ、クラックスマン、クアドリラテラル、ハリケーンラン、インスパイラル、ウエストオーバー、ソウルスターリング、モズアスコット、グレナディアガーズなど数多くの活躍馬を送り出す名種牡馬として名高い。

 英ダービー馬が日本で種牡馬として供用されるのは、2010年優勝馬のワークフォース以来。輸入検疫を終え11月7日に供用先に入厩していた。

 加治屋正太郎ノミネーションマネージャーは「とても良い状態でスタッドインしました。父のフランケルはいまや、ヨーロッパだけでなく世界中でG1馬を送り出してまして、もう世界をリードする種牡馬になっているとおもいます。そのフランケルの後継種牡馬として、イギリスダービー(G1)とキングジョージ(G1)を勝っているアダイヤーを、このタイミングで導入できたというのは、大きいことなのかと自負しております。おかげさまで導入を発表してからたくさんの配合申し込みをいただいてます。産駒には誰もが夢見るクラシックや世界のG1競走での活躍を期待しています」と話した。

 2024年の種付条件等は決定次第発表される。