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優駿スタリオンステーションにミッキーアイルが移動

  • 2023年12月08日
  • 優駿スタリオンステーションに移動したミッキーアイル
    優駿スタリオンステーションに移動したミッキーアイル
  • 新たな環境にも動じることなく新天地に到着した
    新たな環境にも動じることなく新天地に到着した
  • 馬房に設置されたネームプレート
    馬房に設置されたネームプレート

 12月4日、2017年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションにおいて種牡馬として繋養されていたミッキーアイルが、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに移動した。2024年からは新天地で種牡馬生活を継続する。

 ミッキーアイルは2011年生まれの12歳、牡の鹿毛。父はディープインパクト、母はスターアイル、母の父はロックオブジブラルタルという血統で、2017年のNHKマイルC(G1)などを制覇したアエロリット、2002年に阪神牝馬S(G2)などを制覇しJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出されたダイヤモンドビコーなどと同じファミリーになる。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産。2012年に一般社団法人日本競走馬協会が主催したセレクトセール2012 1歳セッションにおいて、79,800,000円(税込)で野田みづき氏に売却された市場取引馬として知られる。

 現役時代のミッキーアイルは、野田みづき氏が所有、栗東の音無秀孝厩舎が管理し、競走成績は20戦8勝2着4回3着1回。2013年9月にデビューし、2戦目で初勝利をあげると、ひいらぎ賞、シンザン記念(G3)、アーリントンC(G3)、NHKマイルC(G1)と破竹の5連勝を飾り、JRA3歳マイル王となった。

 3歳秋にはスワンS(G2)に優勝。その後は阪急杯(G3)2着、高松宮記念(G1)3着など勝ち切れないレースが続いたが、2016年に2度目の阪急杯(G3)で優勝を果たした。続く高松宮記念(G1)、秋のスプリンターズS(G1)とスプリントG1で連続2着すると、6戦ぶりのマイル戦となったマイルチャンピオンシップ(G1)でイスラボニータ、ネオリアリズム、ダノンシャーク、サトノアラジンなどを退けて優勝。2つ目のG1タイトルを手にした。

 産駒は2020年の小倉2歳S(G3)、ファンタジーS(G3)、2021年のチューリップ賞(G2)、2022年の京王杯スプリングC(G2)、セントウルS(G2)、シルクロードS(G3)を制覇したメイケイエール、2021年の小倉2歳S(G3)、2022年の函館スプリントS(G3)、2023年のシルクロードS(G3)などを制覇したナムラクレア、2023年の京都牝馬S(G3)などを制覇したララクリスティーヌ、2020年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)などを制覇したデュアリストなどが活躍。ミッキーアイル同様、短距離戦からマイル戦を得意とするタイプが多い。

 2024年の種付料は受胎条件150万円(フリーリターン特約付帯)と発表。優駿スタリオンステーションは「G1を勝っている馬だけあって、均整の取れた素晴らしい馬体をしていますね。毛艶もツヤツヤでコンディションも良さそうで安心しました。産駒も活躍しているのでこれからがほんとうに楽しみです。日高の生産者にとっては種付けの移動距離も短縮できるようになりましたし、種付料も250万円から150万円になったことでいままで以上に付けやすくなったとおもいます。こちらに移動が決まってからもたくさんの配合申し込みが来ていると聞いています」と話した。