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シュネルマイスターが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2023年12月05日
  • スタッドインしたシュネルマイスター
    スタッドインしたシュネルマイスター
  • 元気な姿で社台スタリオンステーションに到着
    元気な姿で社台スタリオンステーションに到着
  • キングマンの貴重な後継として期待は大きい
    キングマンの貴重な後継として期待は大きい

 11月30日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、2024年から新たに種牡馬として供用を開始するシュネルマイスターがスタッドインした。

 シュネルマイスターのスタッドインには、徳武英介場長をはじめとしたスタリオンスタッフやノーザンファームの職員ら関係者が出迎え、無事の到着と新生活に胸を躍らせた。

 シュネルマイスターは牡5歳の鹿毛。父はキングマン、母はセリエンホルデ、母の父はソルジャーホロウという血統で、母は2016年の独オークス(G1)に優勝、近親には朝日杯フューチュリティS(G1)などを制覇したサリオスや府中牝馬S(G2)などを制覇したサラキアがいる。ドイツのノーザンファームの生産馬になる。

 現役時代のシュネルマイスターは(有)サンデーレーシングが所有、美浦の手塚貴久厩舎が管理し、競走成績は17戦5勝2着3回3着3回。2020年9月に札幌の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、2021年のNHKマイルC(G1)で、ソングライン、グレナディアガーズ、ピクシーナイトなどを退けてG1初制覇を飾った。3歳春には古馬相手の安田記念(G1)に果敢に挑んで、ダノンキングリー、グランアレグリアに次ぐ3着と健闘。秋には毎日王冠(G2)でダノンキングリー、ポタジェといった古馬を一蹴し2つ目の重賞競走に勝利した。

 今年はマイラーズC(G2)に優勝。デビュー当初から非凡な能力を発揮しマイルから中距離にかけてのG1競走で主役の一頭を演じた。11月30日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。

 父キングマンは2014年に愛2000ギニー(G1)、ジャックルマロワ賞(G1)、セントジェイムズパレスS(G1)、サセックスS(G1)などを制覇して欧州年度代表馬。父としてもシュネルマイスターのほか、仏2000ギニー(G1)制覇のパーシャンキング、セントジェイムズパレスS(G1)制覇のパレスピア、ターフクラシックS(G1)制覇のドメスティックスペンディング、フォレ賞(G1)制覇のキンロスなどを送る歴史的名種牡馬として有名だ。

 シュネルマイスターの育成を手がけたノーザンファームの林宏樹調教主任は「シュネルマイスターには1歳のときから携わっていました。若いころはトモにゆるさがありましたが、そのころから見るとずいぶん大人っぽく、たくましくなって帰ってきたとおもいます。キングマンの産駒はそれほど日本にいませんし、マイルで見せたスピードを産駒に伝えてほしいですね」と話した。

 2024年の種付条件は350万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付帯)と発表された。