サトノダイヤモンドがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに転厩
11月29日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションにおいて2019年から種牡馬生活を送っていたサトノダイヤモンドが、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに転厩した。
10歳鹿毛のサトノダイヤモンドは、父がディープインパクト、母がマルペンサ、母の父がオーペンという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2013年に一般社団法人日本競走馬協会が主催するセレクトセール2013当歳セッションにおいて241,500,000円(税込)で里見治氏に購買された市場取引馬として知られる。
現役時代は里見治氏、(株)サトミホースカンパニーが所有、栗東の池江泰寿厩舎が管理し、競走成績は18戦8勝2着1回3着3回。父ディープインパクトから受け継いだ鋭い末脚を繰り出してクラシックディスタンスの重賞戦線を中心に活躍し、2016年の有馬記念(G1)、菊花賞(G1)、神戸新聞杯(G2)、きさらぎ賞(G3)、2017年の阪神大賞典(G2)、2018年の京都大賞典(G2)と6つの重賞競走に勝利した。
種牡馬としては2世代の産駒がデビュー。初年度産駒からは本年の神戸新聞杯(G2)、京都新聞杯(G2)などを制覇しクラシック戦線に参戦したサトノグランツ、2022年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で2着になったシンリョクカ、2022年の札幌2歳S(G3)で3着になったダイヤモンドハンズなどを、2世代めからは2歳新馬勝ちを収めたザパリスマッチ、タリフライン、オールナット、アフィリオン、カーメルタザイトなど将来性豊かな産駒を送り出している。
2024年の種付けシーズンへ向け、サトノダイヤモンドを新たなラインナップに迎え入れた事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは、「このようなまだ若くて人気のあるサトノダイヤモンドを受け入れることができて、関係者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。まさか、来るとはおもってもいなかったのでおどろきとよろこびとが入り混じっています。産駒は重賞戦線で熱戦を繰り広げてますし、これからデビューを迎える産駒もたくさん控えておりますから、楽しみしかありません。事務局としては来年へ向けてしっかりと管理して、一頭でも多く繁殖牝馬を集めて、種牡馬としてさらに飛躍できるよう精いっぱいバックアップする所存です。おかげさまで来年の配合に関するお問い合わせも増えてきています。日高の生産者のみなさまにおかれましては種付けしやすい環境になったとおもいますので、よろしくお願いいたします」と話した。2024年の種付条件は受胎150万円と発表されている。