リアルスティールがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動
11月29日朝、2019年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションにおいて、種牡馬として繋養されていたリアルスティールが、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した。2024年からは新天地で種牡馬生活を継続する。
リアルスティールは牡11歳の鹿毛。父はディープインパクト、母はラヴズオンリーミー、母の父はストームキャットという血統で、全妹には2019年のオークス馬で2021年の香港C(G1)、BCフィリー&メアターフ(G1)、香港Qエリザベス二世C(G1)、京都記念(G2)などを制覇したラヴズオンリーユー、全弟には2015年の東京スポーツ杯2歳S(G3)2着、2017年の東京新聞杯(G3)2着のプロディガルサンがいる。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬になる。
現役時代のリアルスティールは、(有)サンデーレーシングが所有、栗東の矢作芳人厩舎が管理し、競走成績は17戦4勝2着5回3着2回。2014年12月に2歳新馬戦デビュー勝ちを収めるとすぐに頭角を現し、2015年の共同通信杯(G3)で重賞初制覇を飾った。3歳世代のトップホースの一頭としてクラシック戦線にも参戦し、皐月賞(G1)は2着、日本ダービー(G1)は4着、菊花賞(G1)は2着と活躍。2016年春にUAEへ遠征し、ドバイターフ(G1)でG1初制覇を成し遂げた。2017年には毎日王冠(G2)に優勝。父ディープインパクト譲りの末脚を武器に第一線で活躍した。
産駒は本年のセントライト記念(G2)などを制覇したレーベンスティール、2022年のデイリー杯2歳S(G2)などを制覇したオールパルフェ、本年のJBC2歳優駿(Jpn3)を制覇したフォーエバーヤング、本年のファンタジーS(G3)2着のドナベティ、本年のシンザン記念(G3)3着のトーホウガレオンなどが、芝、ダートを問わず重賞競走で活躍。種付頭数は供用一年目の177頭を筆頭に、本年の118頭まで5年連続で100頭以上を記録し、サラブレッドせり市場においても一億円以上で取引されるケースもあり、サークルの人気は高い。
2024年の種付条件は受胎300万円と発表。事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「まだ若くて競走成績も種牡馬成績もあるリアルスティールを迎え入れることになり、種牡馬関係者のみなさまには感謝申し上げます。もともと100頭以上の繁殖牝馬を集める人気種牡馬ですが、こちらで繋養することが決まってからも、おかげさまでたくさんの配合申し込みをいただいております。現在走っている産駒やこれからデビューする産駒のさらなる活躍が楽しみでなりません。スタッフ一同気を引き締めてしっかり管理して来年の種付シーズンへ向けて準備していきます」と語った。