ウエストオーバーが優駿スタリオンステーションにスタッドイン
11月17日、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2024年から種牡馬として新たに供用を開始するウエストオーバーがスタッドインした。
ウエストオーバーのスタッドインには、優駿スタリオンステーションの飛渡清一代表取締役、山崎努マネージャーをはじめとした役員やスタッフ、事務局(株)優駿の須崎孝治代表取締役や職員、シンジケート関係者などが駆けつけ、期待の新種牡馬に熱いまなざしを送った。
ウエストオーバーは牡4歳の鹿毛。父はフランケル、母はミラビリス、母の父はリアファンという英国産馬になる。
フランケルやエネイブルなど数々の名馬を送る名門ジャドモントファームが生産・所有したウエストオーバーは、2歳8月にデビューし、引退レースとなった凱旋門賞まで3シーズンで13戦4勝2着6回3着1回。3シーズン連続で全欧チャンピオンサイアーを確実にするフランケルの産駒として早くから頭角を現し、3歳春のサンダウンクラシックトライアルS(G3)で重賞初制覇を飾った。続く英ダービー(G1)は直線で包まれる不利が影響し3着に敗退。雪辱を期した愛ダービー(G1)では後続に7馬身差を付けG1初制覇を成し遂げた。
今年はサンクルー大賞(G1)を制覇したほか、ドバイシーマクラシック(G1)でイクイノックスの2着、コロネイションC(G1)でエミリーアップジョンの2着、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)でフクムの頭差2着、凱旋門賞(G1)でエースインパクトの2着と舞台を問わず好走。世代トップクラスの実力を示した。
2024年度の種付条件は受胎条件250万円(フリーリターン付帯)。導入発表をしてすぐに有志によるシンジケートが結成された。事務局(株)優駿は「世界でだれもが欲しがっているフランケルの産駒、しかも、優れた競走成績を残すトップホースを導入できてたいへんうれしくおもっています。立ち姿が美しく馬格があって素晴らしいです。配合的にも困ることがないですし、楽しみしかありません。産駒はクラシックを意識できるとおもいます」と話した。