カフェファラオがアロースタッドにスタッドイン
11月25日午後、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2024年から新たに種牡馬として供用を開始するカフェファラオがスタッドインした。
カフェファラオのスタッドインには、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役社長や松木優場長をはじめとしたスタッフ、事務局(株)ジェイエス職員、シンジケート関係者などが出迎え、期待の新種牡馬の船出を祝った。
カフェファラオは牡6歳の鹿毛。父はアメリカンファラオ、母はメアリズフォリーズ、母の父はモアザンレディという血統で、2019年のOBSマーチセールにおいて475,000ドルで購買されたアメリカ産馬になる。
カフェファラオは西川光一氏が所有、美浦の堀宣行厩舎が管理し、2019年12月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。2020年のユニコーンS(G3)を無傷の3連勝で重賞初制覇を飾った。秋は古馬を相手にシリウスS(G3)に優勝。1番人気に支持された2021年のフェブラリーS(G1)で一昨年優勝馬インティ、ミューチャリー、アルクトス、ヤマニンアンプリメ、サンライズノヴァ、ワイドファラオらを退けてG1初制覇を成し遂げた。
昨年は1分33秒8のレースレコードでフェブラリーS(G1)を制し、2014年、2015年のコパノリッキー以来、史上2頭目の連覇を達成。秋にはマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)に勝利した。
競走成績は17戦7勝3着1回。11月24日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。
父アメリカンファラオは2015年のアメリカクラシック三冠馬。母メアリズフォリーズはミセズリヴィアS(G2)に勝利、父がアニマルキングダムになる半姉のリーガルグローリーはメイトリアークS(G1)を2回、ジャストアゲイムS(G1)、ジェニーワイリーS(G1)などを制覇しエクリプス賞芝牝馬チャンピオンに選出されている。
2024年の種付料は未定。カフェファラオの種牡馬入りに尽力した岡田代表取締役社長は「日本で育成されているときから見ていて、そのときからとてもいい馬でしたが、さらに立派になって当スタッドに迎え入れることができてうれしくおもいます。馬主やわたしたち生産者はフェブラリーS(G1)連覇のイメージが強く、シンジケートは即日満口という人気で、余勢のほうも多くの問い合わせがきている状況です。産駒はダートがメインになるのでしょうけれど、カフェファラオも芝のG1競走に出走していますし、姉はアメリカの芝チャンピオンですので、芝でも走ってくれたらと期待しています。アメリカンファラオの後継種牡馬はフォーウィールドライブ、ヴァンゴッホに次いで日本では3頭目となりますが、カフェファラオは日本で競走実績を残していますから本当に楽しみです」と話した。